最終更新日:2020.07.13

金沢支店の小林です。

とても楽しみにしていることがあります。

新人の成長です。

新人営業は先ず「接客」を学びます。
住宅展示場案内での決められた案内内容を覚え、不足なく話せるよう訓練を積むのですが、これがなかなか難しい。一連の案内を通すと約60分。大学を卒業したばかり、住宅や建築の云々を全く知らない新人にしてみれば覚えること自体が「壁」です。目上の人と話すことや家族単位で来場されるお客様と向き合って話すことは相当に大変でしょうし、ましてや人生で最も高額な買い物をしようとする「本気のお客様」に相対することは、とても大きな不安があることだと思います。新人の彼女、やはり最初はたどたどしい接客でした。

そんな彼女がどんどん成長していくのです。

先輩社員からの教えを受けながら、来る日も来る日も一人で一生懸命にセリフを暗唱できるまで黙々と頑張っていました。最初のうちはセリフを話すことで目一杯。不意に本番接客に臨まなければならなくなった時も一生懸命にセリフを話すしか術が無かった彼女が、接客訓練や実戦を繰り返すごとに「セリフ」が徐々に「自分の言葉」になり、言葉に気持ちが感じられ相手に伝わる接客になってきたのです。前向きな気持ちを持って一生懸命訓練を繰り返しながら、接客の「型」が徐々に身についてきたのです。

とても感動します。

武道の「型」が心を整える動作であるように、彼女の心が徐々に整ってきているように感じます。接客はまだまだ上手とは言い切れませんが、その訓練を繰り返して型が磨かれ、それで得た自信がそのまま接客に現れ、伝わる接客になってきました。今後の成長が楽しみです。

繰り返し訓練を積み重ね、型を身に付け、心を整え、自信を身に付けることができる。

そう考えると私自身が経験してきた挫折やスランプは、訓練を怠り、型を乱し、心を乱してきた過去だということに気づきます。

コトの原因を他ではなく自らの行動に向けて型を磨くこと
受け身ではなく前向きな気持ちを持って訓練を続けること

新人の成長を目の当たりにして
改めて気づかされ、密やかに彼女にライバル心を抱いた次第です。