愛着を大切にした暮らし

最終更新日:2020.06.22
こんにちは、
企画開発部の吉田と申します。
蒸し暑い日もありますが、その中でも爽やかな風が吹くと心地良いこの頃です。


本日は我が家であった ある家具への想い出についてお話します。
家を建てた後にソファを購入しまして、
その当時、長男は3才くらいだったと思います。

リビングのソファだったので、
家族の団欒のひと時を過ごす時にいつもそばにあるものでした。

それから5年くらい経過し、ソファの表面が傷んできまして、
リビング空間の圧迫感を消すため白をベースにしていた事もあって
材質をフェイクレザーにしていました。

なので時間と共に劣化する加水分解なる現象が起きまして表面がボロボロになりました。
                          
                             (ボロボロの表面です)
                           フェイクレザーは普段の使い方によっては、
                           長持ちするようなのですが・・・
                           経年変化を楽しむには難しい材質です。


そしてそんな折、お気に入りの家具屋さんのフェアがあった事もあり、交換する事にしました。
とある日の学校帰りに、新しくしたソファに、息子は愕然とし、
その日の夜に、泣いて、前のソファにはいろいろ思い入れがあった事を打ち明けてくれました。
夫婦で決めた事ですが、子供と起きている事を共有しておくべきでした。

その後、説明しまして、彼の中で一応の整理がついたのか
今では新しいソファが散らかっていると、せっせと治して、いつもいい状態に保つように
してくれています。
                        
                       今度は経年変化を愉しむ材質のものを選びました。
 


同じ時期に購入した同材質のベンチ型ソファも捨てようかと思いましたが、
どうやらこれも楽しい思い出があるそうで・・・
リペアできそうだったので、ハギレで重ね貼りして復活させました。
   
    共有スペースで楽しく使ってます。



長々と書きましたが、
家にあるもの・家具やその空間は、住む人にとって、全てが思い出となり、
その後の暮らし方や、考え方にまで影響を及ぼしている事を改めて考えさせられました。
自身も小さい頃、居間の掘り炬燵で家族団欒の一時を過ごしていたのが思い出されます。

今後、子供たちにはよりよい暮らし方を考えていく力が、
家での実際の暮らしによって、培われたらいいなと思っています。