山海 満也
アルスホーム株式会社
代表取締役社長
山海 満也

善だと信じる

  • 社長メッセージ
最終更新日:2019.11.18

 

皆さんこんにちは。

梅雨も終わりに近づきつつあります。

予報によると、20日過ぎには梅雨が明け、本格的な夏が来るようです。
猛暑にならなければいいのですが。

前々回のブログでは、思考のプロセスを時系列的にどう処理するのか?という視点で記しました。

今回はそのプロセスで一番重要な心の姿勢について考えてみます。

先週一週間を振り返ると、相変わらず社内外の色々な場所、人において
ストレスを感じている軋轢のシーンや話を見聞きしました。

人によっては立腹するという状況になり、または落ち込んだり、悩み続けるという
状況に陥ります。

いずれにしても、平穏な心理状況ではないわけです。
もっと言うならば、不快な状況にあります。

では、その不快な状況はなぜ生まれるのでしょうか?

簡単に言ってしまえば、自分の願望が満たされないことに起因します。

解ってもらえない。
認めてもらえない。
理解できない。等々…

上記は全て自分の願望が満たされていない状況です。

ほとんどの人は、そこで不快な感情が芽生え、そこに意識を傾けます。

しかしながら、これは得策ではありません。

一番の得策は、不快に感じる原因を突き止め、解決することなのです。

当たり前のことに聞こえますが、これが簡単に出来る人はごく少数です。
ほとんどの人は、芽生えた感情にフォーカスし、囚われます。

何度もこのブログで取り上げましたが、
相手の主張と自分の主張をテキストに列記し、一致点と不一致点を確認し、不一致点について
より良い解決策を考え、合意することでしか、不快な感情は解決しません。

そして、そのプロセスで最も大事なことは、相手を絶対的に善なる存在と捉えて、
必ず解決できると信じることにあります。

自分と見解の異なる許せない存在であるという思考では、相手の主張を客観的に
整理することなど出来ません。また、不一致点を解決する発想も浮かぶべくもありません。

また面白いことに、相手を信じているか否かについては、相手に確実に伝わってしまうのです。

相手を信じる心があって初めて、相手の心が癒され、聞く耳を持ってくれるのです。

そして、その心の姿勢が前向きな解決策を与えてくれるのです。

物事は常に、見る角度によって見え方が異なるという性質を持っています。

相手を許せず不快な存在と認識するのと、善と捉え受け入れ、
解決をしながら良い関係を作るのとでは、人生のクオリティーに大きな差が生まれます。

せっかくの人生ですから、仕事や家庭においても良好な対人関係で
満たされて過ごしたくはないですか?

その基本は、相手を必ず「善」と捉えて信じることにあります。

間違っても不快な感情のもとに相手を断罪してはなりません。

その善と捉える視座は、自分自身の人生をも肯定的に認識することにも繋がります。

(田坂先生の著書です。おススメです)


「起きることはすべて良きこと」

常に感謝し、相手を善だと信じ、肯定的に捉えて生きていきたいものです。

アルスホーム企業理念3章2項に「高い視点で傾聴、熟考しよう」とあります。

それは、私心に囚われず、相手を善と捉え、受け容れ、感謝することを求めています。

言うは易し、行うは難し。修業です。