山海 満也
アルスホーム株式会社
代表取締役社長
山海 満也

物語を紡ぐ

  • 社長メッセージ
最終更新日:2019.11.18

皆さんこんにちは。

今回は家のメンテナンスについて感じることを記します。

これまでにも、自宅メンテナンスについて時折触れてきました。

自宅は今年で築22年を迎えました。

築15年を過ぎるころから、少しずつメンテナンスを行っています。

細かいところでは、キッチンのコンロや換気扇の入れ替え、ボイラーやエアコン交換等々があり、
大がかりなものとしては、外壁の塗装やお風呂の入れ替えなどがあります。

最近は、今年はどこに手を入れるのか?を考えることが定着し、
毎年、数十万前後を住まいのメンテナンスに掛ける様になっています。

いずれは、富山市中心部に住み替えるつもりですが、現時点では何の不満も無いどころか、
とても気に入り生活しています。

先日もエアコンの入れ替えやブラインドの取り換え、エクステリアの手入れを行ったところです。

内外観はやはり築22年だけあって、ベースのデザインの古さは否めません。

しかしながら、こまめにメンテナンスを続けているので、全体的にはこぎれいな状況を
維持しており、古びて劣化している印象は皆無です。

また、インテリアにおいては、ブラインドや家具、PCやテレビなどは新しいものに
入れ替えてあるため、これまた古臭さは感じません。

最近では、家の築年数が増すにしたがって、インテリアの新しさとの乖離が大きくなり、
逆に新鮮さを感じるようになってきました。


メンテナンスというと、費用が掛かり、面倒なモノと捉えがちですが、少しづつでも続けると、
他にもいろいろな効用があることが解ってきました。

一つは、毎年細かく手を入れることによって、常に気分がリフレッシュされます。

一般的には、築年数が増えるのと比例して劣化し、それに慣れてしまいがちです。

しかしながら、まめにメンテナンスをすると劣化に慣れるのではなく、常にこぎれいな状況を
維持していることに注意を払い、ある種の緊張感をもって暮らすことができます。

また、住まいに注意を払いメンテナンスを続けていると、「愛着」が湧いてきます。

新しいものにはない、長年大事にされてきたもののみが持つ「古びた良さ」を感じます。

この辺りは、夫婦関係にもよく似たものがあります。

曰く言い難いのですが、年々、自分らしく、フィット感が増していく感覚を覚えます。

この点は、自宅を建てた若い時には思いもしないことでした。

つまり、住宅にはメンテナンスを通じて、建てた住宅をさらにフィットするように長い時間を
掛けて、仕立て上げていくという「愉しみ」があることに気付きました。

そうして、愛着を感じつつ、常に新鮮さを感じる住まいで暮らすことによって、
住宅そのものは勿論、そこで暮らす家族と過ごす時間そのものが豊かに感じることができます。

住まいを建てたときから物理的に劣化する「物」としてとらえるのか、こまめに手を掛けつつ、
愛着を感じることが出来る「人生の伴侶」と捉えるのかでは、
感じる「豊かさ」という点において大きな違いがあります。

私の持論ですが、住まいと仕事は人生の定義付け、生きることそのものだと思います。

人間関係も住まいもまめに手入れをして、フレッシュな状態を維持しつつ、
心豊かに過ごしたいものです。

同じように、たくさんのオーナ様にも暮らす「愉しみ」を味わって頂きたいと願っております。


(メンテナンスを怠らず、愛着を受け継いだ代表が古寺仏閣です。写真はGWに訪れた京都御所です。)

アルスホーム企業理念2章3項に「美しい家を創ろう」とあります。

それは、建てるときの話だけではなく、オーナー様とともに住まいを大事に手入れすることに
よって、初めて完結する物語なのかもしれません。