原野 省三
アルスホーム株式会社
代表取締役会長
原野 省三

適応力

  • 会長メッセージ
最終更新日:2022.04.09

適応力

この世は弱肉強食、とよくいわれたものです。
生態系の頂点に君臨するものは、体が大きく強さを持つ動物が多いことが
人間社会でも同じように表現されるのでしょう。

巨大企業が世界規模でのM&Aでさらに巨大化する一方、
中小企業や零細企業が衰退しています。
地方の郊外型大型ショッピングセンターは賑わいを見せ、
昔の商店街は見る影もない、というところが身近な例でしょうか。

私達のような弱者の未来はないのか、と思えてきますが、
そうではありません。
実際に自然界は弱肉強食ではなく、
適者生存・共存共栄の世界であるといわれているそうです。

適者生存。それこそ弱者が歩むべき道といえます。
ものすごいスピードで変化し続ける現在において、弱者が変化を望まず、保守的に仕事をし続けようとしても必ず淘汰されてしまうでしょう。

現在、超大国といわれるロシアがウクライナへ侵攻していますが、
ウクライナ側が猛反撃に出ています。
ゼレンスキー大統領の揺るがない意思とSNS等で発信し続けるメッセージは
世界各国での共感を生み、世界各国からの支持を集めながら、
欧米諸国からの情報支援や軍事支援を有効に活用できているからなのだと思います。

古い体制を維持しようするロシアと変化しようとするウクライナ。
それが今の状況に繋がっているように思えてなりません。

私達も同じようなことが言えます。
企業としての軸はブレることなく、
いかに適応しつつ、未来を見定めていくか、がカギです。

自社の商品に独自性があるかどうか。
その商品は本当にお客様に、市場に受け入れられているのか。
今以上にお客様にご支持いただくためにはどうすればいいか。
お客様が求めていらっしゃるものは何なのか。
そして1年後、3年後、5年後と、未来に向けて何をしていかなければならないのか・・・。

企業という集団の一人一人が想像し、議論し合うことで、
多様な考え方、多様な選択肢が生まれます。
その中には、必ず適者生存・共存共栄のためのアイデアがあるはずです。
私達は、「企業建築家集団」として、考え続けます。

最後に、ウクライナで犠牲になった人々へ哀悼の意を表し、
一刻も早い戦争終結を祈ります。