山海 満也
アルスホーム株式会社
代表取締役社長
山海 満也

定義はあるか?

  • 社長メッセージ
最終更新日:2021.11.27

皆さんこんにちは。


今日は研修の一環で気づいたことを記します。

それは仕事の「定義化」についてです。

かねてより階層別研修に取り組み、改良改善をしながら進めてきました。

今年は、毎日日常のOJTに関わる上司も研修に参加すると共に、
その上司は研修後の進捗を私に報告するスタイルを導入しました。

これまでも、仕事ができる上司の元にいながらなかなか育たない
部下を数多く観てきました。

そのような状況を見るにつけ、部下の資質能力の低さが原因で
仕事ができる上司とは差があるのだと考えて来ました。

しかし、最近確信的な原因が解ってきました。

それは仕事ができる上司に原因があることがほとんどなのです。

もっと具体的に言えば、上司自身の仕事が正しく定義化されていないのです。


定義化すべきものは二つあります。

一つは自分の仕事に求められることは何か?

二つ目は自分の部下の仕事に求めなければならないことは何か?

ほとんどの上司は、自身が歩んできた専門職としての職務については
詳細に理解できていて部下に教えることができます。

しかし、正しい心の姿勢つまり考え方や組織にどう貢献をすべきなのか?
という他者との関わりについて、上司部下ともに明快な課題設定ができていない
ことがとても多いのです。

そのため、専門職の仕事について課題共有はできても、それ以外については
教えることができないし教えられもしないという構図が生まれます。

したがって、正しく定義化することから始めなければなりません。

まずは、自身と部下共に専門職能以外に何を求められているかを
ライトダウンしてみる必要があります。

良いアイディアが浮かばなければ上司に相談するのも一つです。

そして、自身の中にある仕事の定義はそのまま放っておいてはいけません。


毎日仕事をする中で色々とうまくいかないことがありますが、
必ず時間をとって振り返り自身の定義と照らし合わせて、
どこが不充分だったのか考えることが重要です。

すでにリーダーやマネージャー、経営幹部と言われる人たちは
自分の中に仕事が正しく定義化されているのか
チェックしてみる必要があります。

正しく定義化されていないと正しく部下の現状を判断できないので
正しい部下育成ができないということになります。


(仕事に当てはめる物差しに正確な目盛はありますか?)

人材育成は昔から言われ続ける古典的テーマです。

会社としても組織的に仕事を正しく定義化する必要性を
強く感じています。課題が無くなることはないものですね。