皆さんこんにちは.

 

朝晩の空気が、すっかり秋らしくなってきました。

 

 

実は私は、かなりの飽き性です。

 

趣味でも、これだと思うととことん突き詰めるのですが、
ある日ふっと熱が冷めてしまいます。

 

そんな私ですが、唯一長続きしているのが「経営」という仕事です。

 

なぜ続くのか。考えてみると、理由は二つありました。

 

一つは、同じ課題が二度と訪れないことです。

 

経営は、常に不確実性との付き合いで、
昨日の正解が、今日の正解とは限りません。

 

環境や外部要因、事業課題が変わり続けるので飽きる暇がないのです。

 

もう一つは、「言い出しっぺ」になれることです。

 

グランドデザインを描き、「こうしたい」と最初に旗を立てる。
これはトップにしかできない、経営の最大の醍醐味だと思います。

 

2003年、カルロス・ゴーン氏(今はアレですが……)
のインタビューを鮮明に覚えています。

 

その中で「経営とは何だと考えるのか?」という問いに対し、
彼はこのように答えました。

 

「経営とはロジックのみで完成するものではなく、
曰く言い難いが、アートのようなものである」と。

 

分析も数字も、もちろん欠かせません。

 

しかし、新しい構想の源泉は、
さまざまな状況を抱えながら、長い時間をかけて考え続ける中で、
ある時、突然その形が浮かび上がることにあります。

 

この瞬間から、具体的なデザインプロセスが始まります。

 

この瞬間こそが、この仕事の一番面白いところです。
正解のない問いに対して自分なりの形を与える、
まさに、デザインが本質にある仕事だと実感しています。

 

この面白さを、多くの方に知ってほしいと思っています。

 

そして将来、経営という仕事を目指す人に、
若いうちから意識してほしいことが三つあります。

 

まず、自身の専門分野を突き詰めること。

 

何か一つ「この領域なら」と言える深い専門性が、
あらゆる判断の深さに直結します。

 

次に、経験を反芻し、言語化して自身に落とし込む習慣を持つこと。

 

やりっぱなしにせず、言葉にして初めて、経験は血肉になります。

 

最後に、何より人間性を高めること。

 

経営というステージは、肩書きや権限ではなく、
人間性で仕事をする世界です。

 

若いうちから、人としての成長を意識することが大切です。

 

経営という仕事にチャレンジする人が多く現れることを願っています。