
「火いろは緋色」
この言葉を目にした瞬間、アルスホームのコーポレートカラーである
「深緋色(こきひいろ)」が、ぱっと思い浮かびました。
そして創業時、この色をコーポレートカラーに選んだ頃のことを思い出しました。
人が経験を重ねながら育んでいく深み。
住まいが年月を経ても古びることなく、味わいと風格を増していく姿。
その二つが重なる色として、「深緋色」を選んだのでした。
若い頃の情熱は、赤々と薪が燃える姿に似ています。
勢いよく炎を上げ、周囲を照らしながら前へ進む。
失敗を恐れず挑戦する力は、新しい道を切り拓く原動力になります。
一方で、年齢や経験を重ねると、
その情熱の形は少しずつ変わっていくように思います。
備長炭は大きな炎を上げません。
しかし一度火が入ると、静かに長く、高温の熱を保ち続けます。
目立たなくても、その熱は確かに湯を沸かし、周囲へ伝わっていきます。
組織においても、経験を重ねた人の役割は、
こうした備長炭のように、炎を大きく見せることではなく、
熱を周囲へ伝えることへと変わっていくのかもしれません。
創業時にコーポレートカラーへ込めた思いは、
年月を経た今だからこそ、より深く理解できるようになった気がします。
私自身もまた、深緋色に込めた思いのように、
年月を重ねるほどに深みを増し、静かに熱を伝えられる存在でありたい。
そんなことを改めて考えさせられたひと時でした。