皆さんこんにちは。
お盆は過ぎたものの、暑い日が続いております。
先日、テレビで京都迎賓館についての特集がありました。
私は昨年のGWに見学しました。ついこの間のことですが、
家族で旅行に行ったことが今となっては懐かしく感じます。
建物は2005年から運営されており、
東京の迎賓館にある谷口吉郎氏設計による「游心亭」と比べると、
新しいだけあって今でもピカピカの新築という佇まいです。
建物そのものは、以前ブログで記しましたので割愛しますが、
まさに材料、技術ともに細部に至るまで、「至高の極み」です。
今回の番組では、実際の国賓の接遇のオペレーションの詳細について
紹介する内容でした。
まず、料理から庭、配膳などそれぞれの仕事は、京都の一流の職人が
総動員されます。彼らはその仕事を「出仕事」と呼ぶそうです。
例えば、庭の手入れレベルは、ピンセットで松の葉1本1本を手びろいして、
本来の美しい姿を維持しています。
また、テーブルセッティングもそれぞれの食器の位置はロープで出した
直線に沿って、寸分の狂いもなく配置されていきます。
心づくしも素晴らしいもので、館内各所に和花が飾られますが、
国賓の国旗のカラーを意識してコーディネートするなど、
細部まで心配りがなされています。
私が見たときの迎賓館は、当然ながら一般向けに開放されている状態なので、
実際の設えはされていませんでした。
しかしながら、テレビで見た設えを施された姿は、
より一層華やかで、艶やかな雰囲気に包まれていました。
この番組を見て改めて、一流を極めるという仕事のレベルを実感できましたし、
その仕事姿や仕事そのものが放つ「美しさ」に感動しました。
私どもは、「工芸」レベルの作品を日々作っているわけではありませんが、
同じものづくりをするものとして、細部まで気を抜かず、心を込めた仕事の
重要性を再認識した次第です。
まさしく、仕事姿、
そしてまた作品から「美しさ」を感じる住まい造りをしたいものです。

(天井は山へ分け入り、一本一本厳選された木から切り出された
12メートルの一枚板の中杢天井。座卓は漆を鏡レベルまで手で磨き上げた
一枚天板です。その美しさには圧倒されます)
仕組みや単純な作業から、そのような美しさを放つ住まいは生まれません。
作品の細部まで作り手の情熱を及ぼさないと実現しないのです。
我々が目指すべき「仕事観」を再認識させてくれた素敵な番組でした。