石川県の注文住宅|空と田園にひらかれた、家族の変化に寄り添う平屋の住まい
石川県白山市の豊かな田園風景の中に佇む一軒の平屋。周囲の景観をダイナミックに取り込みながらもプライバシーを鮮やかに確保したこの住まいは、K様ご夫妻のこだわりと、アルスホームとの信頼関係から生まれた。




アルスホームとの出会いと「建てたいまま」の直感
夫妻が家づくりを本格的に意識し始めたきっかけは、子どもの成長と将来の通学環境を見据えたことだった。子どもが小学校へ上がる際に地域へ馴染みやすいよう、幼稚園の年少から年中のタイミングに合わせて新居を構える計画を進めた。
2023年8月、夫妻は金沢ハウジングセンターを訪れた。設計事務所で公共建築などの設計に携わるご主人は、当初「自分で設計するときの参考に、見学するつもりでした」と当時を明かす。しかし、アルスホームのモデルハウスに一歩足を踏み入れると「自分たちが建てたいそのままの家」と、一目で心を奪われたという。
担当営業との出会いも決め手となった。初対面で「この人、いいな」と直感した夫妻は、親身なサポートやスピード感あふれる対応に深く信頼を寄せるようになっていった。「打ち合わせでもいつも寄り添ってくれました。お金のことも含めて心の寄りどころでした」と奥様。



「塀もカーテンも要らない」――景観と溶け合う挑戦
設計プロセスにおける最大のテーマは、敷地が持つ田園風景のポテンシャルを最大限に活かすことだった。当初、アルスホームからは東側に開いて道路側に塀を設ける案が提示されたが、K様ご夫妻の「カーテンも塀もつけたくないです。外の景色込みで家をつくりたいんです」という譲れない要望が、住まいのベースとなった。

プライバシーの確保と開放感という一見相反する課題に対し、導き出されたのが中庭を抱き込む「コの字型」の平屋プランだった。西側に大きく開かれた窓からは、季節の移ろいや美しい夕焼けが一望できる。「白い壁紙にオリーブの木の影が映って、子どもたちが嬉しそうに影を追いかけています。西日も悪くないと思えました」と奥様は語る。沈む夕日を家族で眺める時間は、かけがえのない日常の一コマとなった。


施主の想いが宿る細部(ディテール)とノイズレスな美学
ご主人の家づくりへの想いは、細部の納まり(ディテール)にまで丁寧に注がれた。階段の木のラインや窓枠の見付け(厚み)を綺麗に揃え、巾木にもすっきりとした薄い金属を採用するなど、職人や設計担当とじっくり対話を重ねながら形にしていったという。
さらに、LDK空間をすっきりと見せる工夫も細やかだ。「アルスホームの見学会で出会った瞬間、ひと目惚れでした」というレンジフードの無いすっきりとしたキッチンを採用し、家電やパントリー、調味料などはすべて視線から隠せる配置に。「家電はどこにあるんですか?」と遊びに来た友人から驚かれることもあるという。
浴室の選定では、理想のバスタブを求めて大阪のショールームまで足を運ぶほど熱を注いだが、最終的には日々の手入れのしやすさを考慮し、シンプルな白のユニットバスを選択。「最後の方までかなり悩みました。手入れもしやすくて、結果的に大正解でした」と奥様。



家族の気配を感じる「段差」と、ゆるやかな繋がり
LDKには、壁で仕切る代わりに「段差(スキップフロア)」を取り入れた空間が広がる。この段差は子どもたちが腰かけて絵本を読むお気に入りの居場所となっており、夫妻も「つくってよかった」と笑顔だ。「友人が集まったときも、8人くらいが自然と階段や段差に腰かけて大集合写真が撮れるんですよ」と奥様は語ってくれた。
また、夫妻ともに週の多くをテレワークで過ごすが、ほどよい距離感で仕事と生活が調和している。将来は書斎を子ども部屋に変更できるよう配慮されており、ライフスタイルの変化に柔軟に応える設計となっている。


自然とともに家を育てる、これからの豊かな時間
「流行に左右されない、自分が心地いいシンプルな家を目指しました」とK様ご夫妻は語る。「下手に絵を飾るより、窓から見える空や景色を見ている方がずっと心地いいです」と窓の外の風景に目を向ける。

LDKの中心に据えられた丸テーブルや、毎月子どもたちに1人1冊ずつ買い足している絵本を置く本棚など、日々の暮らしの中で家を育てていく愉しみは尽きない。「これから子どもたちが大きくなるにつれて、家もどんどん変化していくはずです。それも一緒に愉しんでいきたいですね」とご主人。空間をシンプルに整えたことで、家族の成長を受け止める余白を残したこの住まいは、白山の豊かな自然とともに、これからもあたたかな物語を紡いでいくことだろう。
