皆さん、こんにちは。

 

最近、私が経営や日常の中で、特に重要視している
「ある視点」について記します。

 

今から遡ること25年前、私には「師」と仰ぐ方がいました。

 

その方に教えていただいた言葉が、
今も鮮明に脳裏に焼き付いています。

 

「正解を教えてもらって理解したとしても、
正解を導く力が身につくわけではない」

 

日々、経営の舵取りをする中で、
今でもこの助言を元に判断することが数多くあります。

 

例えば、「人材育成」というテーマです。

 

かねてよりアルスホームでは、階層別研修制度を導入し、
外部のサポートを得ながら内容を拡充してきました。

 

しかし、継続して取り組むうちにあることに気がつきました。

 

それは、回を重ねるごとに外部のサポートが
どんどん減っていくということです。

 

自ら、より良い研修内容や運営の仕方は何かを考え、
検討を重ねた結果、好循環が生まれました。

 

研修の自主運営の割合が増え、それに比例して有効性が高まっていったのです。

 

この事例こそ、まさに先ほどの教訓が当てはまります。

 

つまり、人に教えてもらっているだけでは、
自らに人を育てる能力が身に付いていないということです。

 

 

この話は、組織経営だけでなく、
私たち個人の成長にも全く同じことが言えます。

 

今や、毎日聞かない日はないほど浸透している「AI技術」。

 

問いかければ何でも回答してくれますし、
要約や資料作成まであっという間に終えることができます。

 

こうした便利なツールが日常に浸透する一方で、
私が非常に危機感を抱いていることがあります。

 

それは、「考える」というプロセスの消失です。

 

確かにAIは便利なツールですが、
提示されるものはあくまで情報に過ぎません。

 

その情報の真偽を見極め、自社の文脈に合わせて解釈し、
意思決定することが人間が行うべき領域であることを忘れてはなりません。

 

AIの回答にそのまま依存し、自ら解を導き出す力を
放棄するような状況は絶対に避けたいものです。

 

常に「これは本当に自分で導き出した結論なのか?」
と自問自答することが肝要です。

 

AIに力負けしない、自ら解を導き出す力を養い、
高い次元で止揚できるだけの力を意識して鍛えましょう。