皆さんこんにちは。
今回は、組織の未来を創る「人材育成」について考えてみたいと思います。
私たちアルスホームでも様々な育成制度を運用していますが、
このテーマに長年取り組めば取り組むほど、
その奥深さを痛感させられます。
当たり前のことですが、育成の前提条件として、
本人の成長意欲が不可欠です。
自ら芽吹こうとしない種に、どれだけ水や肥料を注いでも、
根を張り実を結ぶことはありません。
これは自然の摂理であり、人材育成においても自明の理です。
では、成長意欲がある人材に対して次に必要なものは何か。
それはインプット(学び)です。
何の武器も持たないまま徒手空拳で仕事に挑んでも、
成果が出るまでに時間がかかりますし、再現性も生まれません。
ここで重要なのは、学ぶべきスキルの方向性です。
学ぶべきスキルには、大きく二つの方向性があります。
それは、専門職スキルと組織運営スキルです。
専門職スキルは縦方向へ深く掘り下げる力として作用し、
組織運営スキルは横方向へ拡げる力として作用します。
専門スキルを磨く重要性は誰の目にも明らかですが、
それと同等にリーダーシップなどの組織運営スキルも
併せて学ぶ必要があります。
特にリーダーシップについては、私の経験から言っても、
学び始めるタイミングは早ければ早いほど良いと考えています。
しかし、組織運営スキルの厄介なところは、
座学だけでは身に付かないという点にあります。
実践の場で挑戦し、多様な経験を積み、自ら壁を乗り越える
突破体験があって初めて血肉化するものです。
そこで重要になるのが、上司によるOJT(On-the-Job Training)です。
人は、根底にある自らの考え方に基づいて意思決定を行います。
したがって、健全なリーダーシップを発揮するためには、
意思決定の良否だけでなく、その礎となる正しい考え方を、
日々の仕事を通じて体得しなければなりません。
具体的には、部下が正しい考え方に基づいて判断できたかを振り返り、
上司の判断との差分をすり合わせ、実体験から学ぶ必要があります。
かつて、我が社でも「なかなかリーダーが育たない」と
頭を悩ませていた時期もありました。
しかし、今振り返れば、それは部下が変わらないのではなく、
私たちが正しい育て方を知らなかったのだと気付かされます。
つまり、育成のいちばんの要諦は実は上司の心の姿勢にあるのです。
リーダー職である皆さんに振り返っていただきたいことがあります。
『日々の実務(専門スキル)の指導だけでなく、その根底にある
正しい考え方を部下に伝え、背中で見せられているだろうか?』
正しい考え方ができるリーダーが増えれば増えるほど、
業績の向上はもちろん、組織は劇的に活性化します。
善きリーダーを育て、善き会社を目指しましょう。