思い出を形に

最終更新日:2022.03.01

こんにちは。

実施設計の中村です。

だんだんと日が長くなり、積雪も解けてきて少しずつ春が近づいてきましたね。

みなさまいかがお過ごしでしょうか。

今回は、我が家のお気に入りの場所を紹介したいと思います。

私の家は2世帯住宅で、15年程前に2階をリフォームしました。

リフォーム前のリビングには一枚板が壁掛けてあり、幼い頃の私からはとても大きくて見えて、家族が集うリビングのシンボルのような存在でした。

リフォーム工事の際、当時の大工さんがその思い出の一枚板で現在のリビングに棚を作ってくださいました。

板の耳(側面)の特徴を残し4枚にカットした棚板は、11枚形が異なっていて味があり、私のお気に入りの場所です。甥っ子の写真や小さなアルバムを飾っています。

この棚を見る度に、姉と背伸びやジャンプをしてどっちが先にタッチできるかと遊んだ記憶が蘇ります。

こんなささいな事も大工さんがこの棚を作ってくださったおかげで今も思い出として残っています。

長く住み続けていける事が1番の幸せですが、いつかはこの家を離れたり、建て直したりする時が来ます。新しい思い出を作っていく事も素敵ですが、懐かしく思入れのあるものやみんなで思い出を共有できるような場があれば、より豊かに暮らしていけるのだと実感しました。

将来、私たちの世代が新築を建てたりリフォームする日が来た時には、この棚を違う形に変えて残していきたいと考えています。どんな形で受け継いでいこうか何十年後の楽しみにしたいと思います。