住み継がれる愛着

最終更新日:2021.06.11

皆様こんにちは 上越営業所の石井です。

「上越で起こる事すべて良きこと」との想いで赴任して早1年余 上越の水にも慣れ親しんできた所です。

 今月も地元のアウトドアライフストアのWESTさんとコラボイベントを1920日と住まいの広場展示場で開催します。どんな反響があるか今から楽しみです。

 上越市は、唯一コロナワクチン接種を「日時指定方式」で予約を取らない順番制です。慌てず驕らずの朗らかな市民性に触れ、生まれ故郷の朝日町と通ずる親近感が持てる所です。

 先日、朝日町の実家で整体師を営んでいる甥っ子のマッサージを実家の茶の間で受けながら、幼き日の実家での暮らしを回顧しておりました。

 私の生まれ育った実家は、農家の典型的な古民家で「枠の内」付きの「夏をむねとすべし」の家です。幼少の時の実家は、濡縁前の池に錦鯉が納屋には鶏、犬、鳩、インコがおり、庭や畑には梨、栗、桃、梅、ビワ、杏子、柿、すもも、いちじく、サクランボと沢山の果物が味覚と彩を添えてあり、動植物と絶えず対話しておりました。

 住まいはと言うと、家の中は外気温と変わらず、木製単板ガラス戸の隙間からは、粉雪が寝床に舞い散り、枕元は凍り、天井はネズミが運動会をしており獣害虫と共生したヒドイ家でした。

でも、小さい頃の私は、その家が大好きでした。

「家が好き」ではなく、自然と共生し家族が仲良く暮らす「その場所」が好きだったのだと思います。

そんな幼い日の暮らしが、私の住まいづくりの原点のような気がします。

「家」という「物」をつくるのではなく、家族みんなが笑顔で暮らせる心地よい居場所をつくる事が、私の仕事です。

その心地よい居場所は、

どんな場所よりも家族みんなの心を豊かにしてくれる・・・

住めば住むほど愛着が湧いてきて家族が仲良くなっていく・・・

休みの日もどこかに行かなくてもずっと居たくなる・・・

嫌な事があっても心いやしてくれる・・・

毎日の平凡な生活そのものが何よりも幸せだと心から思える・・・

そんな心地よい居場所をつくることが、私の仕事です。

 築90余年の実家は、兄世代から子に住み継がれて「枠の内」空間には、4世代の思い出が沢山詰まった愛着のある居場所となっております。

 人生100年時代を見据えて、世代を超えて住み継がれる愛着のある住まいを、お客様と対話を重ねて感動の共有が出来る瞬間を、もう少し愉しみたいと思います。

実家の「枠の内」の茶の間(甥っ子の整体道場の憩いの場)