こんにちは。

金沢支店設計室の岩上です。

晴れの日が続き、少しずつ夏の訪れを感じる季節となりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。

 

私はヴィンテージ家具が好きで、旅行先でも時間を見つけてはインテリアショップを訪れています。

先日も大阪へ行く機会があり、以前から気になっていたお店へ足を運びました。

店内には様々な年代やデザインの家具が並び、見ているだけでも楽しい時間でしたが、特に印象に残ったのは店員さんとの会話でした。

家具を見ながら好きなものや気になるものについて話していると、

 

「こういう雰囲気がお好きそうですね」

「こちらよりも、こちらの方が好みに近い気がします」

 

といった提案をしてくださいました。

不思議なことに、その言葉にはとても腑に落ちるものがありました。

振り返ってみると、自分では「これが好き」と思っていても、なぜ好きなのかを言葉にできているわけではありません。

それでも店員さんは、短い会話や家具を見る様子から好みを感じ取ってくださったのだと思います。

その時間がとても心地よく、気付けば予定していた以上に長居してしまいました。

店内を見て回る中で、気に入った食器にも出会い、ひとつ持ち帰ることにしました。

 

 

そんな時間を過ごしながら、設計の仕事との共通点を感じました。

お客様も最初から理想の住まいを明確な言葉で表現できるわけではありません。

 

「なんとなく好き」
「落ち着く気がする」
「こういう雰囲気に惹かれる」

 

そんな感覚から始まることも少なくありません。

だからこそ私たちは、ご要望を伺うだけでなく、その言葉の奥にある価値観や好みを探しながら対話を重ねています。

そうした対話の中で、お客様ご自身も気付いていなかった「らしさ」が見えてくる瞬間があります。

今回は何気ない会話の中で、私自身が理解してもらう嬉しさを改めて感じました。

設計をする立場として、お客様にもそんな体験をしていただけるよう、これからも対話を大切にしていきたいと思います。