こんにちは、金沢支店設計室の百海です。
新緑の明るい緑から鮮やかな緑が増す中、
北陸では雨模様のじめじめした季節を予感させる時期となってきましたが、
皆様いかがお過ごしでしょうか?
さて、先日、谷口吉郎・吉生記念金沢建築館に行ってきました。
ちょうど谷口吉郎氏と堀口捨己氏の企画展示があり、
国宝茶室「待庵」の実物大模型も展示されているということで、
とても興味をそそられました。

実は自分が学生の頃、堀口捨己氏の論文によくお世話になっていて、
茶室といえばこの人という認識でいたので、
少し学生時代のことも思い起こし懐かしく思いながら拝見しました。
とは言え、私には茶室を語るほどたいした知識もないのですが、
茶室を見ると不思議とすごく惹き寄せられるものを感じます。
これは日本人の感性によるものなのか、
それとも、自分が昭和の典型的な和室のある家で育ってきたからなのか、
茶道をかじったことがあるからなのか、、
よくわかりません。
ここ最近では、和室のある家がすっかり珍しくなってきて、
自分の娘達からすると、祖父母の家でしかほとんど和室を見ることがなく、
和室の作りもそうですが、畳や障子、襖という名前すら馴染みがなくなりつつあり、
非常に寂しく感じてきます。
物が溢れかえるほど豊かな今の世代より、
昭和・平成・令和と生きてきた自分の世代のほうが、
ある意味豊かなのかもしれないとも思えてきます。
大した人生を歩んできてはいませんが、
時代の変遷と共にそれなりの感性が磨かれてきたのではないかと思います。
私は建築に携わる身として、和室を一般家庭に普及することは難しいとしても、
日本人の感性を阻害することのない美しい建築を残して、
微力ながらも後世に継承していきたいと思いました。