山海 満也
アルスホーム株式会社
代表取締役社長
山海 満也

共通言語

  • 社長メッセージ
最終更新日:2019.11.18

皆さんこんにちは。

今日はあいにくの曇り空ですが、秋らしい日も増えてまいりました。

さて、今回は社員との面談から気づいた点を記します。

テーマは上司と部下のコミュニケーションについてです。

このブログでも何度も取り上げたテーマですが、
今回は上司と部下の間での共通言語について考えてみます。

このテーマはかなり前から、アルスホームの重要課題として取り組んでまいりました。
最近になって、ピンポイントで障害が見えてきました。

まず、仕事に熱心な真面目な上司諸君がいます。
決して人間性が悪い人はいません。

次に、これまた素直でまじめな部下がいます。

この二人で仕事の計画についてやりとりがなされます。

上司曰く、「これは〇〇だから、△△するのが正しいと思うよ」
部下は答えます。「・・・解りました。」

極めて端折って、上司と部下のコミニュケーションを類型化して表現してみました。

でもこれって、よくある風景ですよね。

しかしながら、仕事のやりとりとしては極めて未熟で、不整合が起きています。
まさしく、日本語という共通言語を話していますが、理解しあっていないのです。

上司は、「解ってくれた。きっと期待する成果を出してくれるに違いない」
反対に部下は、「正論ばかり言って、自分の意見を聞いてもらえていない」
こんな状況にあるのです。

全くコミュニケーションが取れていない状況です。

従って、部下の立場で言えば、モチベーションが上がらず、
当然良いパフォーマンスに繋がりません。上司にも良い心象は抱いていません。

ここで改善すべき一番のポイントを結論から申しますと、上司と部下の共通言語を
「パフォーマンスイメージ」に置き換え、そこを合意することです。

要は、部下の人が、「解りました。それだったら実際に良い結果に繋がりそうなので
ベストを尽くしてやってみます」という状況を作る必要があります。

そういう状態になっているかどうかをお互いに確認することが一番大事なのです。

上司諸君は、部下がパフォーマンスイメージを持てているかどうか把握することは勿論ですが、
部下の人も、もしパフォーマンスイメージがつかめていない場合は、ハッキリと上司に伝える
努力が必要です。

パフォーマンスイメージが曖昧なまま行動すると、当然良いパフォーマンスに繋がりませんし、
本人もモヤモヤした挙句に、お客様にも迷惑を掛けます。

「パフォーマンスイメージ」という共通言語で、仕事のやり取りがなされているか?

確信が持てない上司諸君、モヤモヤ感のある部下諸君は、
この共通言語で確実な仕事のやり取りがなされているのかチェックしてみてください。

(今ではAIによって、さまざまな通訳が可能です。
 上司と部下の間にもAIが通訳してくれる日がいつか来る?)

日本語という、曖昧さを是とした共通言語ではベストパフォーマンスは出せません。

仕事においては、共通言語を入れ替える必要があります。