一変した関係
- 社長メッセージ
皆さんこんにちは。
今回は久しぶりに行った出張の報告です。
前回出張は2019年の12月でしたので、
約3年半ぶりの出張です。
今回はDX関連を中心とした各社の取り組みについて
3日間セミナーを受けてきました。
3年半ぶりの東京でしたが、街並みは期待したほどの
変化を感じることはありませんでした。
むしろ、3年半の期間があったことを疑うくらい
いつもの見慣れた街並みがそこにありました。
逆に驚いたのは、セミナーで紹介されていた
大企業の変革スピードの速さです。
コロナ禍においてリモートワークが進んだ結果、
一気にジョブ型雇用へシフトしていました。
給与体系は勤続給という概念が希薄化し、
年齢が上がっても給与は上がらず、ジョブを上げない限り
給与は上がらないという仕組みが一般化しつつあります。
また、かつての階層別研修などから自主的な学びの体系に移行し、
自らの意思でスキルアップを行うのがトレンドになりつつあります。
会社から定型の研修メニューを与えられ、
一定の昇給と昇格機会が提供される時代は
終わりを告げつつあります。
多くの会社で人材育成のキーワードとして、おしなべて
「自律」という言葉が使われていたのがとても印象的でした。
もう一つ印象的だったのはDX課題の進展です。
3年ほど前までは、技術的な実装課題や
コミュニケーション課題が中心でした。
現在は、自律をキーワードにしたジョブ型雇用に
移行しつつあるので、DXの進展に伴い
マネジメントに対する考えも変わりつつある様です。
むしろ、個人がジョブという明快な成果責任を果たしつつ、
いかに事業変革を行い、いかに企業カルチャーを変えていくのかに
メインテーマが移りつつあります。
また、リスキリングというテーマも花盛りで、DX推進に関しては
これまではITの技術者や専門家が課題取り組みの中心でした。
現在のトレンドは、社員全員がITの一定水準のスキル実装を
図りつつ技術者の社内育成を目指している様です。
これらのキーワードは新聞等で知ってはいましたが、
実際の取り組みを聞くにつけ変革の速さに驚かされました。
個人と会社がお互いに依存する関係は
完全に終わりを迎えつつあります。
これから、雇用はさらに流動化し、会社も個人も成熟した個として、
そしてプロとしての有り様が双方に求められます。
これら課題をアルスホームではどう推進していくのか?
久しぶりのインプットの機会でしたが、
大きな気づきを得た3日間となりました。