正解を導く力
- 社長メッセージ
皆さんこんにちは。
早いものでインターネットが普及してから
四半世紀が過ぎました。
情報を取得するのみでなく、買い物や決済、
ミーティングに至るまで、場所を問わずできるようになりました。
また、最近チャットGPTなるAIが登場し話題です。
ネットにある情報を収集し編成して、
質問に対し文章回答ができる多様な能力があるとのことです。
そうした流れを鑑みると、およそ情報取得ということには
困らない世の中と言えます。
自分で考えなくても情報や回答、アドバイスを
もらう事ができるので一見楽ちんです。
しかし、そうした情報取得の利便性が向上する流れにおいて
我々はそれらを享受するだけで良いのでしょうか?
話は変わりますが、日頃会社の経営をしていて
非常に重要だと思うことがあります。
それは「正解を導く力」です。
個人においても会社においても、
優れた知見に触れる機会があります。
時々、それらの優れた知見に感心するとともに、
我々はそれを学んだことによって
上手くいくような気になる事がよくあります。
ここに重大な落とし穴があります。
と申しますのも、実は優れた知見は
生み出した人にしか使いこなせないのです。
昔勉強していた数学を例に例えると簡単です。
解答に行き詰まり巻末の正解を見て納得し、
問題が解けた気になるのと同じです。
正解を理解はできても、正解を導く力は
一向に身についていないのです。
ですから、問題が異なったりすると
たちどころに解けなくなりますし、
どこで間違っているかさえ解らなくなるのです。
従って、自身で試行錯誤し間違った点を振り返り、
未来に対して正しい修正行動を自分で取れるように
ならない限り、実力が付いたとは言えないのです。
悪いケースの場合、この点に気づかず、次から次へと
新たな知見や手法を試みるループに入ります。
情報取得の合理性が高まる世の中の流れに
あらがい否定する必要はありません。
しかしながら、それら多様な情報を見極め、
最終的に自身の実力を高めるには
正解を導く力を高めることが重要になります。
情報化社会の進展に安易に身を委ねていては、
企業も個人も真の成長につながりません。
情報を正しくキュレーションして
独自のストーリーを紡ぎ、更に自分で修正する力、
すなわち正解を導く力を磨きましょう。
そういう力を必要とする仕事しか、
今後は残らないと思います。
まさしく高付加価値、高生産性を提供できる
人や会社のみが求められる知価社会の到来と言えそうです。
我々アルスホームは、常に「新しい価値」を
創造し続ける集団でありたいと思っています。