自己表現

自分の考えや想いをただ言葉で表現しようとした時、
なかなかうまく言えないこと、よくありますよね。

考えているものがぼんやりしていたり、
適切な言葉が出てこなかったり。
話していても、自分自身で何か違う、
と思いながら話していたり。
時には思っていることと
全く違う言葉を発してることもあるかもしれません。

でも、自分以外のモノや人といった何かを
言葉で表現しようとした時どうでしょうか。
好き嫌いといった感情だけでなく、その理由だったり、
造形や色合いの説明だったり・・・
様々な角度からその人やモノを見て、言葉で表現しようとしませんか？

例えば車や時計、ファッションなど、普段身につけているようなモノについて
それらを選ぶ理由を聞かれたら、夢中で話をし続けることが多いと思います。
この夢中で話している言葉が、実はその人自身を表現している、
ということなのでしょう。

住まいもまた自己表現の一つ。
住まいを創るプロセスにおいて、住まい手の言葉の自己表現は欠かせません。
もちろん私達創り手としての自己表現の重要性は言うまでもありません。

どうやって住まい手の想いを正しく表現していただくか、
私達創り手がその表現をいかに正しく受け止められるか、
また、それらをお互いに共通理解としてしっかりと合意することができるか。

そこが住まいづくりの重要なポイントです。

住まいを依り代として、自己表現としての言葉が引き出されてくる。
そんな住まいを創り続けたいですね。