山海 満也
アルスホーム株式会社
代表取締役社長
山海 満也

緒を締めよ

  • 社長メッセージ
最終更新日:2021.05.22

皆さんこんにちは。雨模様が続きますね。

そんな中、残念なニュースがありました。

我らが故郷の誇り大関朝乃山の不祥事です。

ネガティブなニュースですが、重要な示唆に富む事例なので
取り上げてみたいと思います。



ビジネスにしろ、スポーツにしろ、芸能にしろ、
ある個人が飛躍的、爆発的に「売れる時」があります。

しかしながら、彼らのこれまでを振り返ると
大きく2パターンに分かれていきます。

その2パターンは、「成功し続ける人」か「その時限りの人」です。

成功者の中から、そのように2パターンに分かれていく要因は何か?

誤解を恐れず申しますと、成功する前の習慣を変えるかどうか?
にあると考えています。


具体的には、仕事への取り組み方やプロセスもそうですし、
人付き合いやお金の使い方もそうです。

輝かしい業績を積み上げ、レジェンドと言われる成功し続ける人は
押し並べて成功後も生活スタイルを変えない人が多いのです。

反対に、一時の成功に酔い大きく生活スタイルが変わる人がいます。

スーパーカーを買ったり、人への接し方や付き合う人が変わったり、
仕事そのものへの真摯な姿勢を失ったり等々・・・・

一言で言えば、成功して「派手」になる人は押し並べて長続きしません。

冷静に考えれば当然です。成功とは地道な毎日の積み重ねで手に入るもの
ですし、その状態を維持するのにも地道な努力
を続けるしか支えることは
できないのです。


従って、一時の成功に浮かれその努力を忘れると、あっという間に
成功を支える土台が崩れ、足を掬われることになります。

想像ですが、朝乃山関も大関に昇進し周囲もチヤホヤし、
浮かれていたのではないでしょうか?


富山県の出身らしい真面目な好青年との印象だっただけに
今回の不祥事は残念です。



昔、東郷平八郎が古人の言葉を引用してこう言いました。

「勝って兜の緒を締めよ」

いい成果が出ている時ほど一層気をぬかず慎重に処せよとの言です。


(伝達式を思い出し、兜の緒ならぬ褌を締め直して欲しいものです)

我が故郷の星には今回の失敗を大いに反省し、学び、
捲土重来を期したいと思います。