山海 満也
アルスホーム株式会社
代表取締役社長
山海 満也

見通しの一致

  • 社長メッセージ
最終更新日:2021.02.06

皆さんこんにちは。

大雪だった1月と異なり、今日は春のように暖かです。
2月は穏やかな天候になればと願っています。

さて、今回のタイトルは「見通しの一致」です。

先日、ある人と今後の取り組み課題の進め方について
摺り合わせをしていて気づいたことがありました。

その人が考えている今後の仕事の進め方のイメージと
私が思うイメージに大きな違いがあるのです。

その人の描くイメージは、私から見た場合かなり楽観的に見えました。
もっと厳しく言えば、その通りに進まず難儀することは明白でした。

結局、それについては計画に算入すべき変数要素、見直し期間、
検証期間などを細かく入れ込んでその計画の見通しを一致させました。

特に私の場合は、枝葉末節のツールやフォーマット、手順よりは
最終アウトプットとその仕事の勘どころが一致することを重視しています。

しかしながら、広く社内を見たときに必ずしも全てのチームにおいて
高い生産性が実現できているわけではありません。


その原因は見通しが一致していないことにあります。

よくある風景としては、上司が仕事の指示をします。

当然、正しい判断のもとに指示していますし、大概は間違っていません。

言われた部下は、上司が正しい指示をするので必ずこう答えます。

「解りました」


しかし、このような場合、大概いいパフォーマンスが期待できません。
特に相手が人である営業職などでは顕著に現れます。

事前に想定した設定とは異なり、相手の興味や関心ごとは変化している
場合が多く、単一の想定シナリオだけでは対応できないことが多々あるからです。

したがって、事前に準備したシナリオ通りの仕事をそのまま実行すると
相手の要求に応える結果とならず良い成果を生むことはありません。

このような結果にならないためには、お客様の嗜好や心情にフォーカスし、
いくつかの可能性を検討し準備することが肝要です。


また、仕事に取り掛かる前に今日のアジェンダを言葉で再確認することは、
独りよがりな仕事を防ぐ基本となります。


もし、自分のチームが思うような生産性を実現できていないとしたら、
仕事の見通しが一致しておらず、ズレた仕事をしている可能性があります。

お客様の変化の予兆を想定し、その場合の複数のストーリーを描き、
準備を行い、
そのイメージを部下と共有するようにしみてください。

簡単に言ってしまえば、部下が「それならうまくできそうです」
と言えるようストーリーを共有すればいいのです。

「あれをやれ」、「やってこい」という結論のみならず、
パフォーマンスイメージ、つまり見通しを一致させることが大事です。

そしてなおかつ、これから行う仕事の目標と内容についてお客様とも
必ず共有し、見通しを一致させた上で仕事に取り掛かりましょう。


(昨今のテレワークも正確な仕事をするためには見通しの一致が大事です)

お互いに期待する成果を手に入れるために日々取り組み習慣化したいものです。