山海 満也
アルスホーム株式会社
代表取締役社長
山海 満也

暮らしを見直す

  • 社長メッセージ
最終更新日:2020.11.28

皆さんこんにちは。

来週からは、いよいよ12月。師走です。

一年を総括するには少々早いのですが、
令和2年は
激動の年になりました。

未だ感染の収束が見通せないどころか、さらに大きな波と
なって第3波の危険が迫っているコロナ禍。

これにより、生活様式や社会経済のあり方まで一変し、
その混乱状況において未だ見通しが立たない状況です。

ちなみに、私はこの一年を通じて一度も出張や会食に
行くことはありませんでした。社会人になって初めてのことです。

これまでは数多く参加していたのですが、改めてそれらが本当に必要だったのか?
また、そのアクティビティーの本質や価値はどこにあるのか?
深く考える良い機会になりました。

同じように、私生活においても大きな転機がありました。

子供が成長するにつれ手が掛からなくなり、それに反比例して
通勤が億劫に感じるようになってきたので、会社に程近いところに
セカンドハウスを持つことにしました。

また、大学時代の友人を亡くしたこともあり、住む場所を変えるのみならず、
生き方、その一つとして暮らし方も変えてみることにしました。


かねてより、自宅の使い方を注意深く観察しながら暮らしており、
住まいについて幾つかの疑問がありました。

性格的に不要なものは溜め込まず、ミニマム志向な自分ですが、
家族全員がそうかといえばそうではなく、家全体を見渡した時に
服や食器、靴、その他etc...こんなにモノが必要なのか疑っていました。

そこで、新たな暮らしにおいてはすべてのものを必要最小限にして、
本当に必要なものだけで暮らすミニマム生活にチャレンジしているところです。

これまでは、買っておこうか?一応取っておこうか?という思考で
暮らしていたのですが、今は本当に必要なものかどうか?を考えて、
答えを出してから暮らす習慣が定着しつつあります。

そのミニマム生活を始めて4ヶ月が経過したところですが、
想定以上に身軽に過ごしており、限りある居住スペースではあるものの
すっからかんで、こんなにもモノがなくて暮らせるということに
驚きを覚えます。

そういう環境で過ごしていると、逆にこれまでの住宅の常識が
非常識に見えると同時に、戸建て住宅の魅力の再発見にもつながっています。

例えば、住宅において重視される収納ですが、大きければいいという
ものではなく、不必要なものを取捨選択するという生活者のスキル
合わさって初めて効率的かつ整った収納生活が実現できます。


その前提で考えるならば、収納スペースは適宜あれば充分である
というのが現在の私の見解です。


また、セカンドハウスはマンションという形態なのですが、
逆に
戸建てのゆとりある空間構成や外部空間の取り込みは、
改めて
戸建て住居の大きな魅力であることを再認識させられます。

その他にも室内環境(温度・換気・音)や維持管理手法など
これから時間をかけて検証したいことがたくさんあります。


(社屋敷地にある朝日に照らされて色づくメタセコイヤの木です。
この木の色づきは冬が近いことを知らせてくれます)

自ら生活者として新たな暮らし方にチャレンジしつつ、
暮らしの豊かさとは何か?理想的な住まいとは何か?
を考えながら愉しみつつ毎日を過ごしています。