山海 満也
アルスホーム株式会社
代表取締役社長
山海 満也

間合い

  • 社長メッセージ
最終更新日:2020.07.04

皆さんこんにちは。

梅雨につきものの大雨ですね。
九州の方では被害も出ているようです。気をつけましょう。


さて、今回は「間合い」についてです。

よく、柔剣道などの場合に使われます。
つまりは、相手との「距離感」のことです。

今回は物理的な距離感ではなく、
心理的な距離感について
記してみたいと思います。

と申しますのも、普段仕事をしていてよくこんな風景に出くわします。

「理路整然と部下指導をしているが、相手に届いていない」
はたまた営業の場面では、「上手に説明しているが、ただの説明になっている」

又、その反対の場合もあります。

「上手な説明とは言わないが、何か心に響く」
「あの人が言うと、なるほどと納得してしまう」

なぜこのような違いが出るのでしょうか?

結論を言ってしまえば、心の「間合い」の問題なのです。

要は、相手にきちんと届けようと心を込めているか?

又、相手を真に理解しようとする姿勢で相手の話を聞いているか?

全ては相手に対する心の姿勢、つまり距離感の問題なのです。

不思議なことに、心の根っこにこの真摯さを持って
相手に
接しているかどうかは、瞬時に相手に伝わります。

そう考えてみると、「言われたからやる」という仕事や
「そこそこ割り切ってやる」という仕事も同じです。

真剣に打ち込んで、ギリギリまで詰めることの無い仕事は、
誰も感動しませんし、不思議と成果物の品質に必ず現れます。

よく仕事上の関係という言葉やプライベート重視という言葉を聞くことが
ありますが、それは、人や仕事に対する
割り切りに過ぎないのです。

割り切った姿勢は、一見スマートに見えますが、誰も感動しませんし、
そして、割り切っているその人も心が冷え、成長することはありません。

豊かな人生を歩みたいと願うならば、まずは人間関係であれ、仕事であれ、
グッと間合いを縮めて取り組むことが必要です。


仕事がうまくいかない。評価されない。自分が理解されない。伝わらない。

そういう諸症状のある人は、自分以外の何かに原因を探すのではなく、
まずは、自分の心の姿勢が正しいかどうかを考えてみてください。

対象が何であれ、誠実に、真剣に向き合っていますか?

正しい間合いを持って接する習慣を身につけたいものです。



(新しい生活様式には不可欠ですが、仕事や対人関係では避けなければなりません)

では、どうやってそういう心の姿勢を身につけるのか?
それは、反芻して振り返ることにあります。

その反芻のプロセスで、相手の真実が見えてきますし、
自らの心が洗われ、真摯な心の姿勢が育まれます。

かくいう私もまだまだ半人前です。人生の修行にゴールはありません。
毎日の出来事を振り返り、成長できるよう努力を続けて参ります。