コミュニケーション

最終更新日:2019.11.30

福井支店の界です。

昨年より福井に赴任し半年以上が経ちましたが、新しい土地にはまだ慣れておらず、文字通りの右往左往の毎日です。
なので外出時はスマートフォンのmap機能には随分と助けられております。
またmap機能以外にもスマートフォンの恩恵には様々な点で与っていることに気づかされます。

例えば他支店の離れている社員への図面指示をするツールもその一つです。
画面越しではあるもののFace to Faceでの対話はもちろん、
画面を共有した図面のやりとりが難なく可能になも気づきます。

普段何気に使っているメールやLINE、メッセージ機能はじめ、
画面共有/現場管理/予実管理など併せて6種類ほどの社内外の連絡ツールを使い分けています。

さて、こうも機能や手段のバリエーションが多いと、
改めて『コミュニケーション』ってなんだっけ?と考えさせられます。

ちなみにコミュニケーションの語源をたどると、
『common(共通の)』+『munitare(通行可能、舗装する)』だそうです。
そこで通行可能、舗装するというキーワードから、おとなしく交通マナーなどに紐づけて
リテラシーについて言及していけば良いのですが、個人的にはcommon(共通の)とは
どういうことか?が気になっております。

我々社員は全員日本語が話せて、お客様へ付加価値性の高い住宅を提供するという
目的を共有し、その為の手段や道程にもおおむね異論は無いと思います。
それでも尚、社内外問わずに『伝えること』の壁に直面する機会が多いのは、
この『common(共通の)』という前提にも目を向ける余地があるのでは?と思い始めます。

多様性が是とされ、ダイバーシティが推進される昨今では、
『私』の一般は『相手』の一般ではなく、『私』の正しさは『相手』の正しさでは無い
こともあるのでしょう。
そんな中、でもなぜ我々は相手とコミュニケーションをする必要があるのか?
その我々を括るものが『common(共通の)』だとすると、
『私』の一般や正しさを伝えることはコミュニケーションではないことに気づかされます。

だったら『common(共通の)』はどこに現れるのか?と聞かれると
残念ながら、やっぱり話をしなきゃ分かりません、というトートロジーとなります。
ただ、それを希求することこそが、互いが予定している合意点を
さらに一段引き上げてくれそうな気がしております。

『それを希求すること』
そんな豊かなコミュニケーションをスマートフォンの機能やLINEスタンプで発揮するのは、
私には難しそうです。


アルスホーム企業理念3章にある、
「対話を重ねて感動を共有する」
「高い視点で傾聴、熟考しよう」
「感動の心で人の輪を広げよう」
には向かなさそうなツールだということです。


新年度、これから出会うお客様と新入社員を出迎える前に、丁寧な伝え方にあらためて目を向けたいと思います。