巣立ち

最終更新日:2024.04.12

こんにちは、設計課の百海です。

桜も散り始め、桜色と若葉の淡い緑色が美しい季節になってまいりましたが、まだまだ朝晩冷える日もありますのでご自愛ください。

さて、数週間前、ふと我が家の窓から外を眺めていると、ちょくちょく鳩がやって来るようになりました。

実は数年前にも、木の枝を咥えた鳩がやって来て、巣作りし、卵を産み、親鳥が健気に卵を温めていたのですが、ある日突然、もぬけの殻になっていたことがありました。どうやらカラスにでも襲われてしまい、残念ながら卵は雛にかえることなく親鳥は立ち去ってしまったようでした。

 

当時の巣はそのままの状態にしていたので、以前の鳩ではないかもしれませんが、今回鳩は巣を少し手直しするだけですぐに卵を産み、温める日々が始まりました。数日してめでたく雛にかえり、順調に子育てをしています。

一度、2羽のうちの1羽が転落するというアクシデントもあり、それを見た我が子達と夫で拾い上げたのですが、どうやら親鳥はその日を境に以前より人間を警戒するようになりました。それでもあくせく餌を運び、日に日に鳩らしい姿に変わりつつあります。

昔自分が子供だった頃、ベランダの屋根に鳩が住み着き、糞だらけになったり、鳴き声や歩く音でうるさく迷惑なイメージしかありませんでした。なので、当初鳩がやってきた頃は、テラスが汚くなるから住み着かないでほしいと、家族の中で自分だけが困り顔でした。そんな私とは裏腹に、子供達はペットのいない我が家に新たな仲間がやって来てワクワクして見ていました。そのうち、我が子達とともに、この鳩の子育てに奮闘している姿を見ると、ちょっと愛らしく感じるようになりました。

我が家では、上の娘がこの春小学校を卒業し中学生になりました。私はアルスホームで産休育休を経て、育児との両立をしながら何とか今日までお仕事させていただいており、このような環境に身を置くことができていることに、会社にも家族にも感謝です。

娘は今、小学校との違いに早くも敏感にストレスを感じて毎日もがいています。中学生を持つ親としては私も新一年生なので自分も手探り状態ですが、娘を支えつつ、娘が巣立つ時まで、これからも一緒に成長していきたいと思いました。