山海 満也
アルスホーム株式会社
代表取締役社長
山海 満也

混乱の幕開け

  • 社長メッセージ
最終更新日:2024.01.06

皆さんこんにちは。

大変な年の始まりとなりました。

1月1日16時過ぎ、能登半島において
マグニチュード7.6の地震が発生しました。

それにより、北陸3県から新潟まで幅広く被害が生じています。
現在も被害の全容が掴めておりません。

家屋の倒壊や損壊、お怪我をなされた方々には
心よりお悔やみ、お見舞い申し上げます。

今後は、我々も被災者の一員としてこの現実と向き合い、
復興に向けた努力をする所存です。


今回の住宅の激しい損壊や転倒を見るにつけ、
改めて住宅供給主体としての責務を再認識しました。

まず、住宅そのものが地震に強く
安心安全の器でなければならないということを痛感しました。

まずもって壊れないこと。次に、引き続き余震への対応含め
住み続けられることが第一です。

我々アルスホームの構造に採用しているPW工法は
繰り返しの地震に対する実証実験を行い、
安全性が維持できることを確認しております。


また、震源地から遠く離れた地域においても
激しく揺れたことによる液状化現象と、
それに伴う建物やインフラ施設の沈下等が発生しました。

液状化現象は砂粒が乱れることにより発生するのですが、
付近の地下水位や河川状況によっても大きく影響を受け
事前に予測及び対応が非常に難しいという特性があります。

今後、さまざまな知見を交えて対応策を検討する必要があります。

また、地盤への対応に対して我々アルスホームにおいては
微動探査というその土地固有の揺れやすさを測定し
その個別結果に対する対応を標準的に実施しています。

改めて、地盤固有の特性把握と対策の重要性を
考えさせられることとなりました。

この点につきましても幅広く社会へ周知し、
啓蒙の努力を続けてまいります。


幸いながら、アルスホームの社屋や展示場には
大きな損傷は発生しませんでした。

また、社員も安否の確認が済んでおり
大きな怪我等はなかったと聞いております。

当面は弊社のお客様の状況把握と対応に努めます。


混乱の幕開けの年となりました。

今後も供給主体としての責務をしっかりと胸に刻み、
安心してお住まい頂ける良質な住まいの建築に努めて参ります。

本年もよろしくお願い申し上げます。