山海 満也
アルスホーム株式会社
代表取締役社長
山海 満也

変わらぬ試練

  • 社長メッセージ
最終更新日:2023.09.23

皆さんこんにちは。

一気に秋を感じる気配となりました。
ようやく暑さから解放されそうです。

さて、今回は人材育成について記します。

まず、私自身を振り返ってみると
今から30年以上前に新入社員となったわけですが、
会社から育成カリキュラムは提供されませんでした。

当時の田舎の中小企業はどこもそんなものだったと記憶しています。

従って、仕事を覚えるのはOJTのみであり、
マネジメントも実質機能していなかったので
自分で学ぶしか術がありませんでした。

現在は、年号が令和となり
社会規範や組織観、DX技術の進展もあり、
当時とは仕事の仕方やアプローチ方法はまるで変わりました。

しかしながら、人材育成というテーマは昔と変わらず
今もなお重要かつ難しい課題となっています。

では、なぜ我々は人材育成について今も悩むのか?

それは、成長するという結果を手に入れるための
今も変わらない要件がそこにあるからです。

それは、突破体験という試練です。

何を突破する必要があるのかは
それぞれの職種やポジションによって異なりますが、
成長のプロセスで避けては通れない関門です。

それは、スキルやナレッジの共有スピードや量が大幅に増えても
合理化することはできないものです。

本人が悪戦苦闘して何度も何度も失敗しながら、その先に初めて
光明を自ら見出すという体験をすることが必要となります。

その瞬間において、自分のこれまでの苦労が報われるとともに、
価値観や視野が拡がり新たな職能を身につけていくのです。

試練を経て得る飛躍的な成長は、先に述べた
合理的な手段では手に入れることができません。

よく、若い人の価値観が変わったとか
働き方が変わってきているという話はよく聞きます。

しかし、飛躍的な成長を手に入れるには
突破体験という試練が必要であることは変わっていないのです。

従って、世の上司諸君は今時の若い人に今時のアプローチで
突破すべき壁を示し乗り越えてもらう必要があります。

価値観が違うからと言って、育成への努力を怠り
突破体験という試練をまたがせてはなりません。

我々は、令和の時代にふさわしい人材育成の
ノウハウを身につけなければならないのです。

そういう意味においては、我々上司もまた
突破体験をさらに積み重ねる必要があります。

教える側も学ぶ側も共に成長できればいいですね。