山海 満也
アルスホーム株式会社
代表取締役社長
山海 満也

育てることの要諦

  • 社長メッセージ
最終更新日:2020.09.19

皆さんこんにちは。朝晩は随分と涼しくなりました。
この4連休でさらに秋が進むようです。

さて、今回は「育てる」ことについて取り上げます。

よくブログでは「人材育成」をテーマに取り上げますが、
今回の対象は「観葉植物」についてです。

かねてより、住まいを構えてから家のそこかしこに
観葉植物を置いて育てています。

室内に適度に植物があると、空間に安らぎを与え、
視覚的にもリラックスできますね。

しかしながら、私はこれまでにかなりの数の観葉植物をダメにしました。

その原因は、これまでに1番多いのが水のやりすぎです。

表土が乾いてからあげるというのが、観葉植物の水の与え方の
基本ですが、その通りにやっていても結果として根腐れを起こして
枯れるケースが1番多かったです。

逆に1番長持ちしているのは、元々、頻繁な水やりを必要としない植物です。
我が家には、ストレチアオーガスタやサンスベリアがこれにあたります。

次に長持ちしているのが、水をどんどん吸い上げるタイプの植物です。
水が不足すると葉が垂れ下がってくるので、水やりのタイミングの
判断は簡単です。

難しいのが中間のタイプです。
「土が乾いたらたっぷりやってください。」というやつです。

これまでこの通りやっていても、たくさんが鉢がダメになりました。

素人ながら推察するに、恐らく、通風状況や日当たり、肥料の与え方、
室温なども複合的に影響して、教科書通りとはならないようです。

つい先日、同じく観葉植物で新しいものを追加しました。

アラレアという南太平洋諸島あたりに植生する植物だそうです。

(葉が細かくギザギザしていて涼しげな雰囲気です)

調べてみると、「水やりは頻繁に行う必要はありません」とあり、
これまで水のやりすぎで失敗してきた私は、その仰せのとおり
ほとんど水をあげずに新芽の葉っぱの生育状況を見ながら、
水やりをできるだけ控えながら育てていました。

しかし、とある休日にじっくりと観察してみると、
上の新芽は生き生きとしていますが、下の葉っぱは茶色に変色し
パリパリになっているものがいくつかありました。

明らかに水ぎれを起こしています。

それ以降、仰せを破り、3〜4日に一度水をあげるようにしたら、
美しい姿を取り戻しました。

これら一連の観葉植物の育て方を振り返り、改めて気づいたことがあります。

それは、基本となる育成方法を守りながらも、一つ一つの植物の
状況を細かく見守りながら、適宜判断を行うことが肝要です。

要は、人材育成と本質は同じで、適性を見極めつつ、その日その日の
状態を見極めつつ、適切かつ柔軟なアプローチが必要だということです。

観葉植物に囲まれた潤いのある生活は素敵ですが、
同時に細やかな観察と世話が欠かせません。

観葉植物を育てながら、「育てる」ことに共通する基本を再認識しました。

人であれ、植物であれ、気にかけこまめに様子を見てあげることが
育成の第一歩であり要諦です。