山海 満也
アルスホーム株式会社
代表取締役社長
山海 満也

「解く」と「解る」

  • 社長メッセージ
最終更新日:2025.07.26

皆さんこんにちは。

最近は日進月歩の勢いでAIの活用が進んでいます。

それに合わせて、「将来AIに置き換わる職業」という話題もよく見聞きします。

このテーマを考える場合、切り口は色々ありますが
私個人としては一般水準の知識労働は無くなると考えています。

ちなみに、人の学習の仕方には2つのパターンがあります。

その一つは「解る」で、もう一つは「解く」という学習方法です。

どちらも間違いではないのですが、この二つには大きな違いがあります。

「解る」というのは、既知の情報を整理・暗記することによって
正しい考え方や道筋を蓄積していく学習スタイルを指します。

これに対して「解く」というのは、未知の問題に対して
論理的に新たな回答を導き出す学習スタイルです。

この論点で見落としがちなのは、
「解る」という学びを増やしたところで
「解く」力は身に付かないという点です。

学生時代に暗記中心の勉強をしていたり、
解答を見て正解へ至る道筋を覚えた人は要注意です。

なぜなら、そうしたパターン学習や情報の蓄積こそ
まさしくAIの得意分野であり、人を圧倒的に凌駕しているからです。

そう考えますと、一般的な知識労働はAIがこなすようになり、
創造的な知識労働、もしくは肉体労働の二極化が進みます。

特に前者の知識労働に焦点を当てると
情報の収集や要約、課題や解決策などはAIが前さばきしてくれるので、
そうした情報を元に構想や本質を見抜く力が求められます。

また、AIの精度を高めることができるスキルも
今すぐに高めていかなければなりません。

多角的かつ漏れのない問いを立てる能力であったり、
精度の高いプロンプト作成スキルがそれに当たります。


これからも想像を超えてAIは進化します。

「あなたの仕事の付加価値はどこにあるのか?」

AIの進化は全ての人に根源的な問いを投げかけています。

その問いの本質は個人のユニークさであり、
自ら「解く」という想像力や思考力が求められているということです。

一人一人、自らが解を見出しましょう。