自分の物差し
- 社長メッセージ
皆さんこんにちは。
今回は「自分の物差し」というタイトルです。
普段仕事をしていて、同じ状況に出くわした時に
何かに気づく人と気づかない人が出てきます。
また、役職が上がると責任も重くなりますが、
マネジメントができる人とできない人が出てきます。
他にも、専門職においても
人に教えることができる人とできない人が出てきます。
こうしたできる人とできない人に分かれてしまう要因は
一体どこにあるのでしょうか?
それは、自分の中の明確な物差しの有無にあります。
より具体的にいうなら、判断基準ということになります。
自分の中に物差し、つまり明確な目盛りがないと
事象を正確に測れず判断不能に陥ります。
この自分の物差しなるものはどうやって作るのでしょうか?
答えは一つです。
毎日の振り返りにあります。
その振り返りは、漠然とした感情や状況を
反芻(はんすう)するだけでは上手くできません。
振り返りは自分に有効な問いをすることが大事です。
「起きた事実は何か?」
「その時、自分はどう受け止めたのか?」
「その結果、自分はどう対応したのか?」
「他の受け止め方や対応方法はなかったのか?」
「起きた事実は自分に何を問いかけているのか?」
毎日仕事をする中で、様々な出来事や他人との間には
不整合があります。それは誰もが同じです。
しかし、起きた事象を振り返って具体的に反芻し
自分の思考と意思決定を検証するかしないかで
思考の質がまるで異なったものになります。
こうした、振り返りの習慣を身につけると
だんだん自分の物差しが明確に形成されていきます。
修練を続けていると、その目盛りはさらに細かく鮮明に刻まれます。
そうなると、何が起きても瞬時に良否が判断できますし、
経験に基づいてその本質に気付くようになります。
1日の中に少しでも良いので振り返りの時間をとり、
それを習慣化させることが肝要です。
その積み重ねで将来の職能と可能性が大きく変わってきます。
自分の中に明確な物差しを育てましょう。