山海 満也
アルスホーム株式会社
代表取締役社長
山海 満也

育つ瞬間はいつ?

  • 社長メッセージ
最終更新日:2019.11.19

皆さんこんにちは。

台風25号が心配でしたが、大した風も吹かずひと安心です。
昨日はフェーン現象で大変な暑さでしたが、今日は一転、秋らしい涼しげな様子です。

さて、今回は人材育成について取り上げたいと思います。


我々アルスホームの企業理念第1章に「仕事を通じて人を育てる」と謳われています。

このテーマを取り上げるに至ったのは、先日グループ企業の経営会議にて、ある疑問が浮かんだからです。

その会議では人材育成について意見交換がされていました。

どこの会社にでもある、「下からの意見が上がらない」とか、「なかなかこちらの真意が伝わらない」
などというフレーズが多く聞かれました。
加えて問題の所在としては、経営管理職と社員の間に立つリーダー階層がネックになっているようでした。

また、各リーダーに対して経営会議メンバーは、常日頃、注意を払い出来るだけ丁寧に説明している様子も伺えます。

組織論としては正しく、何も間違っていません。

ただ、そこで私が疑問を感じたのは、「うまく伝わらない」という繰り返し起きる現象に対して
「なぜ人任せにしているのだろう?」ということでした。

この疑問が浮かんでから、しばらく自問自答する時間がありました。
自分自身はいつごろから人を育て始めたのか?そのきっかけは何だったのか?

20代の営業マネージャーのころは、部下に対して「営業ができる」ように指導していたに過ぎません。

30代の経営管理職のころは、商品システムを構築したり、マーケティングの全体を構築、運用する
のに集中していて「人を育てる」ことに意識が向いていなかったように記憶しています。

30代後半から役員となり社長になるころまでは、業績達成や業務システム改革に追われていたような気がします。

結局、人材育成に本腰を入れて取り組み始めたという明確な認識は社長就任以降だと気づきました。

では、社長就任以降にどのようなきっかけがあったのか・・・・


時期や出来事は定かではありませんが、「自分が変わらなければ会社は良くならない」と
はっきり認識したことがきっかけです。人がなかなか育たないのもすべては自分の責任だと
認識できた時からようやくスタートした気がします。

それまでは部下の能力の弱さを嘆いていたり、責めるような心の姿勢があったように思います。

今回の自身の振り返りは大きな気づきを得ました。

毎日唱和している企業理念ですが、私自身、人材育成に本腰を入れて取り組み始めたのはつい最近のことなのです。
それ以前は、先の経営会議メンバーと同じように他人事で、具体的な行動をとっていなかったことに気付かされました。


「全ては自分の責任である」

このことに気付いてからは、いくつか具体的な行動が変わりました。

研修などは、研修内容の設計、進行、アフターフォローまで全プロセスに関わるようになりました。

また、直属の部門長クラスには社員一人一人の状況について人任せではないリアリティーな状況把握を
求めるとともに、部下をどう育てるつもりなのか?具体的な課題は何なのか?
をよく聞くようになりました。

まだまだ途上ですが、現時点で総括してリンクアンドエーとして水平展開できるポイントがありそうです。


企業理念1章ー「仕事を通じて人を育てる」



このことを具体的なプロセスに変換し、グループ経営幹部に浸透させ、風土とすることによって
我々グループ企業は大きく成長できるという確信を持っています。