住まいの価値
最終更新日:2021.09.26
自分にとって価値の高いものが、他の人にとっては、そうではないもの。
何に価値を感じるかは、人それぞれ、様々な捉え方があります。
思入れや感情、精神的なもの、経済とは関連のないものに、その傾向が多く見られるのではないでしょうか。
住宅とは一生のうちで最も高い買い物と言われ、高額であるがゆえに、多くの人はそこに「客観的な価値」(誰にとっても価値があるもの)を求めます。面積が広いであるとか、性能が高いであるとか、公的な性能表示等を含めて、一般的に数値で表現できるものが指標となるようです。
購入経験が無く、失敗できない金額の買い物ですから、客観的な指標を判断基準にしたいという気持ちは、ある意味仕方がない事のように思えますが、その「客観的な価値」によって得られるものはなんでしょうか。
人は今より幸せになりたいと思い、家を建てます。
言い換えれば、「自分や家族にとって」今より「価値のある時間」を過ごしたいという目的を持っています。
「自分や家族にとって価値のある時間」すなわち、極めて「主観的な価値」が、住まいにとって最も重要なことなのです。
注文住宅とは、「価値のある時間」を見つけることが、大切なプロセスであり、その実現度合いの高いものが「価値のある住まい」につながります。
住まいは財産です。しかしながらそれは「経済的価値」への換算ではなく、家族で過ごす「時間的価値」としての財産なのです。
「自分や家族にとって価値のある時間」「何ものにも代えがたい時間」とは何か。
それが住まいづくりであり、「住まいの価値」の本質と言えます。