今回のテーマは「家族空間が外へと拡がる食を愉しむ平屋の家」です。

［見どころ］
・住宅地でもカーテンを開け放してゆったり過ごせる囲い庭と一体化した家族空間。
・広々とした軒下テラス
・平屋だからできる大胆な勾配天井
・ダイニング上部に設けられた、南からの光を家族空間に届けるロフト。
・将来のライフスタイルの変化に対応した可変性のある間取り。
・水周りを一か所にまとめて配置することで家事負担を軽減する効率的な動線計画。

［物件データ］
建設地：石川県／敷地面積：276.94㎡／延床面積：95.78㎡(28.91坪)

設計者からのコメント
【優しい光を取り込む平屋建ての住まい】
住宅地にある、新しく造成された土地での計画です。南側には今後新しく家が建つことを想定し、南に大きな窓を取り付けることはせずあえて北側に庭を設けました。
平屋建てとすることで、南からの光を北の囲い庭に落とし込み、室内に優しい光を届けます。南からの光はハイサイドライトから効率よく取り込み、ロフトを通して家族空間に届けるなど、採光を確保しつつ、外からの視線を気にすることなく快適にお過ごしいただけるよう考えました。
【それぞれの趣味に没頭できる空間デザイン】
オーナー様より、趣味に没頭する時間を大切にしたいという想いをヒアリングの中で伺いました。
一般的にLDKとして作る空間を、あえてDK+個室と考え、家族空間を構成しました。
ダイニングキッチンはプライバシーに考慮した囲われた庭とゆるやかにつながり、心地よく寛げる空間に。個室は一部が畳コーナーとなっており、庭の豊かさを感じながら読書をしたり趣味に没頭したりと、個の時間を愉しむことができます。個室以外にも、読書や趣味の時間を愉しむ居場所は住まいの随所に配置しており、場所や時間を決めずに愉しみたいときに愉しんで頂けるよう、プランニングいたしました。

【ライフスタイルの変化にも対応した可変性のある間取り】
今後のライフイベントである子供の成長・自立、介護なども想定して可変性のある間取りをご提案いたしました。家事負担を軽減する便利な水周り動線はもちろんのこと、家族空間とつながる個室の用途を絞らずに、暮らしの中で変化させていけるよう設計段階から考えることで、将来的にリフォームをすることになっても対応できるようになっています。

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