『 冬の思い出 』

最終更新日:2023.02.28

こんにちは。

営業担当部長の飼田です。


ようやく春らしい陽気も増えて参りました。

一方で寒暖差の激しい日々が続く折、皆さまにおかれましては、どうかご自愛の上お過ごしください。

今日は、私の生まれ故郷での思い出から始めさせていただこうと思います。

私の生まれは東北地方で、日本有数の豪雪地帯と言われるところです。

高校卒業と同時に進学のため故郷を離れて以来30年余りが経っております。

以前家族に尋ねたところ、最近では降雪量も少なくなった上、市町村の除雪システムが良くなり、

私が暮らしていた30年前とは街中の様子は随分変わったとのこと。

(ただ降雪量はいまだに多く、今年も何度か全国ニュースで取り上げられていました。)



私が暮らしていた頃は、12月中旬に本格的な積雪が始まり、そのまま根雪になったと記憶しております。

何回か積雪が2mを越え、家の2階ほどの高さから雪を掘り、

下りの階段アプローチをつくり玄関から出入りしたこともあります。

また、豪雪地域の場合、雪による窓ガラスの割れを防ぐため1階の窓全てに「雪囲い」をします。

窓の周りを外部から木やトタンで養生する(塞ぐ)ため、冬の間、家の中に入る太陽光は乏しく、

家の中は一日中薄暗く、寒さもひとしおです。

路面は12月以降アイスバーンとなり、3月まで本来の姿を見ることができません。

ある意味過酷な生活が4カ月は続く訳です。

そうした我慢に我慢を重ねた末に訪れる春だからこそ、殊更うれしく感じたものです。

 
(当時のイメージに近い写真を選んでみました)

ただ一方で、冬ならではの楽しみもありました。

全ての部屋に十分な暖房器具が備わっていた訳では無かったので、

居間のコタツに家族が集まって一緒の時間を過ごすことが当たり前となっていました。

そこでご飯を食べたり、テレビを見て大笑いしたり…。今思えば心地よい時間でした。

また、一日中大きな灯油ストーブが焚かれていましたので、

絶えずおでんやシチューなどの煮込み料理がかけられ、

時には、父の酒のつまみにスルメが焼かれることもありました。

毎日のように何かしらの匂いを漂わせており、それが家庭の匂いでもありました。



そういった暮らしに比べると、今はある意味、すべてが整い過ぎているように感じることがあります。

昔の生活は懐かしいですが、戻りたいとは思っていませんし、

家の性能が上がったことで、暮らしやすさは格段に上がり、

体調を保つことにも多いに役立っていることに異論はありません。

私個人としては、家の中だけで完結するような生活より、その土地の特徴を存分に感じつつ、

天候の良い日には窓を思いっきり開け、季節の風を入れつつ一日を過ごしたくなります。

その季節の気温、風から伝わる匂いなどを直に触れたいのです。

そのように、基本的な性能を有しながらも、思い立った時に季節を存分に味わえる家が私の理想です。

日本は世界的にも珍しい、ほぼ均等な期間の四季がある国です。

そのような特色を暮らしの中で、ごく自然に感じることができたら素敵だろうな~とつい考えます。

家に居ながら、土や草花の匂い、木々の新緑や紅葉、蛙や虫の声…を季節の風とともに感じられたら、

日常がとても豊かになるような気がするからです。

ですので、今私が家づくりを考えるなら、テーマは

『 四季を五感で愉しむ家 』 とでもなりましょうか。



もし、これから家づくりを考えている方がいらっしゃいましたら、

家だけで検討するだけでなく、自身の原体験に立ち返ったり、家族の未来に想いをはせたり、

土地に吹く風や匂いを感じたり…、こうしたことに是非目を向けていただきたいと思います。

もしかしたら、ご家族様にとって本当に必要なことが見えてくるかもしれませんよ。

住宅メーカーの私が言うのも何ですが…。