暮らしの豊かさ

最終更新日:2025.12.05

こんにちは。

福井支店 営業課の宮本です。

 

12月に入り、空気がきゅっと冷えてきましたね。
この時期は寒暖差も大きくて体調を崩しやすいので、みなさん風邪にはどうぞ気をつけてお過ごしください。

今回は、私が建築について学び続ける中で感じていることについて、お話ししようと思います。

今年の6月頃、東京で開催されていた「リビング・モダニティ」という建築の展覧会に足を運んだことがありました。

その時、100年近く前の建築家たちが、住む人の暮らしをいかに豊かにできるか、その一点に情熱を注いでいたことを知り、
良いデザインとは見た目だけでなく、日々の生活を良くしようとする「優しさ」や「工夫」なのだと気づかされました。
この経験は、私にとって建築の面白さに目覚める大きなきっかけとなりました。

 

 

(↑展覧会で撮影OKだったカサ・デ・ヴィドロの模型です。最近はお客様に模型を創る機会も増えてきましたが、製作品質の高さに圧倒されました…。)

 

その時の感動が忘れられず、建築についてもっと知りたいという想いが日に日に強くなっていたのですが、
先日、幸運にも金沢市で開催された「金沢建築文化会議」に参加する機会をいただきました。
大阪・関西万博の会場デザインプロデューサーも務めていた建築家の藤本壮介さんのお話を聞くことができ、
建築への興味がさらに深まる一日となりました。

 

藤本さんのお話の中で特に印象的だったのは、「自然と建築の間」というテーマです。

それは、建築物の中にいても、まるで外の自然とつながっているような心地よさをどう作るか、というお話でした。
この話を聞いて、以前の展覧会で感じた「暮らしを豊かにする工夫」というものが、より立体的に、そして身近に感じられるようになりました。

 

引用元:https://architecturephoto.net/135144/ アーキテクチャーフォト

(↑講演にて紹介されていた、ハンガリー・ブダペストの「ハンガリー音楽の家」です。屋根に穴が開いており、その穴から木が生えているという自然と建築の究極の調和が感じられる作品です。屋根は1枚の葉っぱが波打っている情景から構想を得ているようです)

 

これらのお話を通して、私自身の仕事に対する考え方にもとても影響するようになりました。

私は営業として、お客様と一番最初にお会いし、家づくりへの想いや夢をお聞きする立場にいます。
以前のブログで、お客様の「叶えたい暮らし」を見つけるために、趣味や今の暮らし方についてお聞きしている、と書かせていただきました。
その気持ちは今も変わりません。
ただ、これまではどこかで「お客様の要望を聞き切り、それを形にすること」ばかりを考えていたかもしれません。
しかし、こうした学びを続ける中で、建築の知識は、単にプランを提案するためだけにあるのではないと感じるようになりました。

 

過去の建築家が考えた「暮らしの豊かさ」が、今の私たちの「当たり前」を作っているように、
私たちがお客様と一緒に考え抜いた「暮らしの楽しみ」が、これからのご家族の暮らしを豊かにしていく。
これからもお客様一人ひとりの想いに真摯に向き合えるよう、学び続けていきたいと思います。

 

家づくりについて、まだ漠然としている方もぜひ一度、ご自身の「理想の暮らし」についてお話しにいらっしゃいませんか。

是非展示場にて、お待ちしております。

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