美しさと使いやすさ
こんにちは。福井支店営業課の松田です。

気がつけば、今年も残すところあと1ヶ月となりました。
皆さまは、今年、新しいことに取り組んだり挑戦したりする機会はありましたでしょうか。
私自身この一年を振り返り、以前から気になっていた資格取得に挑戦しているところで、
現在、整理・収納アドバイザーの資格取得講座を順に受講しています。
もともと整理や収納は感覚的に得意だと思っていましたが、
「理論として学ぶことで、お客様の住まいづくりにより深く寄り添えるのでは?」
と感じたことが、受講のきっかけでした。
講座では、物の置き場所だけでなく、人の動き「空間の中での負担」
といった視点から暮らしを見つめることが多くあります。
その中で改めて感じたことは、
「空間の美しさ」と「日常の快適さ」には、繊細なバランスがあるということでした。
たとえば、LDKに置かれるティッシュボックス。
日常には欠かせないものですが、空間に生活感を生みやすい存在でもあります。
もちろん、お客様それぞれに大切にされている基準があります。
「なるべくモノを隠して空間をすっきり見せたい」方もいれば、
「使いやすさを最優先に、モノを手に取りやすい場所に置きたい」
という方もいらっしゃいます。
どちらも素敵な価値観ですし、どちらが正解というわけでもありません。
ただ、ティッシュを隠そうとすると、少しだけ使いづらくなる場面が出てきたり、
逆に使いやすさを重視すると、空間に日常の表情が現れてきたりします。
このわずかな揺らぎこそが、住まいづくりの面白さであり、奥深さだと感じます。
整理収納を学ぶことで、
見た目の美しさだけではなく、そこに暮らす人の所作や流れまで含めて考える
という視点が少しずつ身についていると感じています。
住まいは、美しさと暮らしやすさのどちらか一方だけでは完成しません。
日々の小さな行動が自然と心地よく重なり、
その人らしい空間になっていくことで、住まいの質が育っていくのだと思います。
今回の学びを、これからのご提案にも丁寧に活かしながら、
お客様それぞれの大切にしたい価値観に寄り添った住まいづくりをお手伝いしていきたいと感じています。