道理を理解する

最終更新日:2025.11.10

設計課の石田です。

 

 

年末に向けて各段と寒くなってまいりましたが、皆様風邪などひいていないでしょうか。

ここ数年は寒暖差が激しくなり、気温差で風邪をひくというのが毎年のルーティーンのようになっていました。

体調が良くない相手を思いやる際によく使われる「ご自愛ください」のご自愛ってなんだ?とふと思うことがありました。自分が自分にできる自愛とは何だろうと考えた結果、ここ数年は自炊をし旬の食材から栄養をとることにより自分なりに免疫ケアをしています。

 

話は少し変わりますが、料理を続けていると料理をするという中に潜んでいる理にかなった調理方法や工程に驚かせられます。調味のタイミングやお湯の温度、下処理の理由などを調べると当然ですがそれぞれの工程にしっかりと意味があり、料理家のレシピ通りに調理をすると無駄な工程が一切無いことに驚かせられます。

かの有名な北大路魯山人の美学を伝える名言で、料理とはものの理(ことわり)を料る(はかる)ことであるという言葉があります。簡単に言ってしまえば道理がわかっている、ということだと理解しています。この言葉が妙に好きで頭の中で反芻していると、建築をするときにも同じことが言えるのではないかと思うことがしばしばあります。

建築士としてのスキルもまだまだですが、ひとつひとつ丁寧に道理を理解するということを重ね、お客様の上質な日常に少しでも還元できるよう精進したいと思います。