不変

こんにちは、金沢支店工事課の吉澤です。
先日休みを利用して、関西方面へ行ってきました。大阪万博に行ってきたのですが、入場ゲート前から一番初めに目に飛び込んでくるのは大屋根リングで、そのスケール感は圧倒的でした。

大屋根リングは建築家の藤本壮介さんが設計されたものです。
実際に目の当たりにして驚いたのは、その開放性です。
日本の伝統的な貫を用いて、木造建築で柱と柱の間を水平方向につなぐ構造で造られています。くさびを用いて柱と梁を連結して耐力壁を間に用いていないので、視線をさえぎるものが少なく、抜け感がずっと続いて見える空間です。
木材は国産材の集成材を使い、くさびは金属製の物が用いられて、荷重に耐えられるように設計されています。

各国のパビリオンは順番待ちの長い列ができていましたが、場所によってはこの大屋根リングの下で待つ事ができたので、日陰で風も抜け意外と快適に過ごす事が出来ましたが、、、
連日のニュースでも報道されていたと思いますが、入場者が20万人を超える日が続いていたため、その日も人の数がすごく、1・2時間待ちは当たり前で、入場制限がかかるところが大多数となり、パビリオンはあまり見る事ができませんでした・・・
万博会場駐車場の横に工事用のコンテナや重機が置かれており、タクシーの運転手の方の話では、閉幕した後すぐに建物解体等が進められ、カジノ建設が開始されるとの事でした。大屋根リングは一部残されて再利用されるそうです。
別の日に京都へも行きましたが、大阪と同様にインバウンド客が多数訪れており、場所によっては9割方が外国人観光客という光景。
私も宿泊先ホテルの浴場脱衣場で、英会話は出来ないのですが「下着をつけたまま入っていいのか?」みたいな事をジェスチャー付きで尋ねられたので、NOと答えると、今度はバスタオルを巻いて入って行きそうになったので、タオルを指さして、手を×にして、すぐ横に外国人向けの入浴マニュアルがあったので紹介しておきました笑
私は古い日本家屋や神社仏閣が好きなので、京都では神社仏閣や古い街並みを中心にいくつか回りましたが、改めて日本建築の良さや風情に触れる事ができ、非常に有意義な時間を過ごす事が出来ました。
アルスホームでは、「美しい家」と「強さ」を家づくりの特徴として紹介しています。
大屋根リングに見られるような美しさや強さ、京都の街並みにあるような風情や繊細さ。
私たち工事課に求められている事は、「強さ」だけではなく、その家をどうやって「美しい家」として仕立てるのか?だと認識しています。
以前のブログでも記載しましたが、ただ図面通りにつくる工事課ではなく、職人さん達を含め、仕上がり品質を1㎜でもあげて実現する事ができる施工部隊でありたいと思います。
自分達の思いがしっかりと込められた美しい家を作品として残せるように、これからも精進していきたいと思います。

清水寺にも行ったので、下から支えている構造部分を息子に見せると、「大屋根リングと一緒!」と言っていました。