これからの話
第一支店営業課大河です。
先日、義理の祖母の葬儀に参列しました。
前回のブログで他の社員が「お客様との別れ」について書いていたのを読んだ時期と重なり、私自身もあらためて“別れ”について考える時間となりました。
祖母とは、私が嫁いだ頃にはすでに認知症が進んでいて、じっくりと会話を交わしたことはあまりありません。
実家の祖父母を見送った時も含め、数時間を葬儀場で過ごすたびに、自分の中で少しずつ考えが変わっているように思います。
毎回必ず思うのは、「もっとたくさん会っていればよかった」「もっと孝行できたかもしれない」という、心残りのような気持ちです。
祖父母は畑仕事などで外出しがちですが、基本的には在宅時間が長く、会おうと思えばいくらでも時間はあったはずなのに…と。
その一方で、一連の葬送儀礼というものは、故人を見送る場であると同時に、遺された人が別れを受け容れる場である、という話はよく耳にしますが、次第に「自分のこれからの生き方を見つめ直す」ための場でもあるのだなと思うようになりました。
家族だけでなく、友人や職場の仲間、そして日々お会いしているお客様との時間も「また今度でいいか」ではなく、いつか振返ったときに心残りがないよう、一つひとつ大切に味わっていきたいと改めて感じさせられました。
また、葬儀の後、親族が集い祖母を偲びながら食卓を囲む時間がありました。
実家の祖父母の際にも毎回行われましたが、近況を話したり、懐かしい思い出を語り合ったり。
うまく言葉では表せませんが、私はそれがとても「いい時間」だと毎回思います。
そんな時間を受け止める住まいの存在や役割というものは本当に尊いものだなと感じます。
大人数が集まる事のできる広い空間を設けることが正解という話ではなく、大切なのは、人とのつながりをやさしく包み込んでくれるような包容力のある空間なのかもしれません。
家づくりに関わる身として、そんな空間の提案を続けていきたいと思います。
ちなみに、別れがあれば出会いもあるということで、、
最近、我が家に新しい家族がやってきました。
これからまた、新しい思い出をたくさん重ねていけたらと思っています。