熱量のバランス
- 会長メッセージ
最終更新日:2023.10.04
熱量のバランス
スポーツやフェスなど、そのファンやサポーター達の
盛り上がっている様子はまさに「熱狂」。
自分たちが属する集団において、団結したり、一体感を醸成することは
決して悪いことではないと思います。
しかし時には、集団の一部のメンバーが暴走し、
揉め事を起こしたり、モノを壊したりする事件も起きてますね。
自分の好きな物事への膨大な熱量が理性や冷静さを乗り越えて、
「これが1番いい」から「これ以外は許さない」
というバランスを崩した思考になってしまうのかもしれませんね。
そしてそんな一部の行動に安易に同調したり、
同調圧力が加わったりして一人一人が思考停止し、
盲目的に「熱狂」を加速させ、暴走してしまう・・・
このようなことは、企業経営や組織運営でもあると思います。
「この方針が絶対いいんだ」と思い込んだり、
強制的に押し付けたりして、
誰も冷静な判断ができないまま、
大変な事件や不祥事を起こした企業、ありますよね。
何か問題や間違いはないか、もっといいやり方はないか
そして、自分が何を言っているのか、何をしているのかを
自分自身で冷静に、広い視野で客観的に見ること、
つまり自己客観視ができているかどうか、が重要だと思うのです。
一人一人が自分の心の中で、田坂広志のいう、
「賢明なもう一人の自分」と対話するということですね。
もちろん、おかしいとか違和感や疑問がある時に
誰でも普通に声を上げることができる
風通しの良い組織風土であることは欠かせないこと。
私たちも膨大な熱量を注ぎ込みつつ、
過熱しすぎないよう気を引き締めて
会社経営に取り組んでいきたいと思います。