山海 満也
アルスホーム株式会社
代表取締役社長
山海 満也

仕事の準備

  • 社長メッセージ
最終更新日:2023.02.04

皆さんこんにちは。

今回は、仕事の準備のあり様について記します。

最近、いくつか自宅でメンテナンス工事がありました。

クロス補修や建具取り付け工事を行ったりしたところです。

私はもとより大学の専攻は文系でして、
社会人をスタートしたのも営業で技術系とは無縁のキャリアです。

しかし、性分として技術系のものが作られていく
プロセスには非常に関心が強く興味津々です。

従って、家のメンテナンスにおいても職人さんの仕事の
一挙手一投足まで毎回、つぶさに観察することになります。

これまで色々なプロの職人さんの動きを見てきましたが、
一定の共通項があることに気づきました。

まず一つ目は、道具や材料を全て揃えてから仕事に取り掛かることです。

プロですから道具や材料を持っていることは当たり前ですが、
仕事を始める前に揃えるというのが大事な点です。

素人が家のメンテナンスをすると、仕事の途中であれが足りない、
何とかの工具を探すなどという状況に陥ります。

そうした仕事の流れが分断されることによって、
素人ならではの品質の低い仕上がりに繋がります。

次に大事な点は、必要な領域を最初から確保することです。

仕事のプロセスが全て見通せているので、
どのような取り回しが発生するのか、どのような面積を必要とするのか
判断できているという点が素人との大きな違いです。

素人は、作業を始めてからその途中で取り回しの
しづらさに気づいたり、物の置き場を考えます。

場合によっては、作業途中でどうにもならなくなり
作業を諦めることも発生します。

プロは、作業面積や空間まで全てを
作業に取り掛かる前に確保して仕事に掛かります。

そうした充分な見通しと準備が、
プロとしての安定した品質に繋がります。

最後に素人との違いを述べるなら、
仕事が仕上がった後の片付けまで準備が行き届いていることです。

仕事をする中で、あらゆる端材や梱包ゴミ、汚れが発生しますが、
それらもどこに置いてどの段階でまとめてどう処理するのかが明確です。

また、最後の養生を外して道具を片付け、
清掃をした上で挨拶して帰るまでがスムーズです。

素人の場合は、仕上げることしか考えないのが普通です。

そのため、作業途中で発生するゴミや材料で傷をつけたり、
他の箇所を汚すということが多発します。

改めて、仕事の準備の基本を認識しました。

そこには、全てを見通して最初に全ての準備を行うという原則があります。

これは、あらゆる仕事に共通する基本です。

私もこの基本に立ち返り、良い仕事に努めて参ります。