山海 満也
アルスホーム株式会社
代表取締役社長
山海 満也

地域と暮らす

  • 社長メッセージ
最終更新日:2020.09.05

皆さんこんにちは。

明日以降、大型の台風が九州地方を通るようです。
豪雨被害の復旧がままならない中での大型台風なので心配です。

さて、今回は住まいと地域の関係について記します。

私の住んでいる地域は、昔からの農家住宅と新興住宅地が
混在するエリアです。

当初この地域に住み始めた時は、町内会の活動が盛んなことに加えて、
古くから住む人の考えについていけず、
町内会の活動や役割を
引き受けることに負担を感じていました。


しかし、住み始めてから23年が経過する中で状況は変わりつつあります。

まず、住み始めた当時は「他所から来た若いモン」と言う立場だった
我々新興住宅地の住人は、50歳から60歳ぐらいの年齢になり、
会社でいう
ところの「中間管理職」的なポジションとなりました。

先日、1年に1回の河川の清掃活動がありました。集まってきた総勢
100名以上の年齢構成を見ると、最近住み始めた人が2〜3割います。

その30代ぐらいの参加者は、清掃活動の一連のプロセスが解らないので
周りを見渡しながら、おぼつかない様子です。

かつて住み始めた時の我々も同じだった気がします。

それが今や、我々の世代が参加者の取りまとめから、スケジュール組み、
それに伴う段取りまで中心になって取り仕切っています。

20数年の時が経っているので、お互いの名前や顔も充分知っているので、
大変な作業とはいえ、世間話をしながら楽しく時間が過ぎていきます。

その会話の中で、「〇〇さんは足の都合が悪いらしい」とか、
「〇〇さんは旦那さんが今年亡くなられたね〜」とか、近隣の
住人たちで情報をシェアして、今後の配慮なんかも話されます。

また、もう一つ気づいた変化が、世代交代が進んでいることです。

我々も自分たちの子供を伴って参加することが増えてきました。
それぞれの活動を親から子に教えているシーンをよく目にします。

そんな姿をみていると、若い時に負担しか感じなかった町内会の
活動も悪くないもんだと感じるようになってきました。

元来、「住まう」というのは家族が独立して暮らすのみならず、
地域自治と文化の継承という側面も併せ持っています。

私もようやく「地域と暮らす」ということを愉しめる年齢になってきました。


(河川清掃時の写真です。大変な重労働で年一回のビックイベントです)

自分の若かりし時を反面教師として、自分の子供たちにも徐々にでは
ありますが、地域と暮らすということを教えていこうと思います。

地域の人とつながり、助け合い、人の温もりを感じることができるのも
住まうことの豊かさ、愉しさの一つではないでしょうか。