先入観
- 会長メッセージ
最終更新日:2026.04.13

先入観というものは、気づかぬうちに相手との距離を決めてしまうものです。
その人のことを見ているつもりで、実は自分の中のイメージを見ている──
そんなことが少なくないように思います。
私は幼少期、本を読む習慣があったわけではありません。
しかし年を重ね、田坂広志氏の『仕事の思想』に出会い、
氏の著書を手に取るようになりました。
そして以前にはなりますが、ウッドリンクとアルスホームの周年企画にて、
ご本人をお招きしての講演と、その後直接の対話の機会をいただきました。
書籍から受け取っていた思想が、その人の佇まいや言葉によって、
さらに深く立ち上がってきたことを覚えています。
書籍もまた大切なものですが、対話はそれ以上に、
その人そのものに触れる機会を与えてくれます。
だからこそ大切なのは、相手にどれだけ関心を寄せ、
本当に相手を見て対話できるか、ということだと思います。
しかし現実には、私たちはつい「こんな人だ」と決めつけ、
その先入観のまま言葉を交わしてしまうことが多々あります。
お客様との商談、上司部下の面談、日々の会議、etc
様々な場面において、そのようなことがあるのではないでしょうか。
ときには対話そのものを避けてしまうことさえあるかもしれません。
今一度相手に興味を持ち、無垢な目と心で向き合ってみませんか。
お客様、社員同士、家族同士。
あらゆる関係において、もう一度、相手をフラットに、
いわば「初めて出会う人」のように見つめ直してみたいものです。
そこに、まだ見ぬその人の新たな一面が、
静かに顔をのぞかせてくれるはずです。
それが新たなコミュニケーションをスタートさせる一歩になる、
そう思います。