発火点
- 会長メッセージ

ロシアのウクライナ侵攻から4年、なお戦火は収まらず、
中東でも対立が激化しています。
何かのきっかけで国と国の関係は一変してしまう。
その怖さを改めて感じます。
争いを起こした側はそれぞれに自国の正当性ばかりを主張しますが、
本来は、「戦う意思を下げる」ための外交こそが最も大切なことだと思います。
外交という話し合いはどこまで尽くされたのか、
対立を深める前に歩み寄る余地はなかったのか。
各地の紛争が勃発するたびにそう思えてなりません。
この構図は、決して遠い世界の話ではありません。
私たちの仕事や暮らしに置き換えてみても、
一つの組織や家庭の中で、意見の食い違いは日々起こります。
自分の思いを優先し、相手の状況を顧みずに押し通してしまうこと。
あるいは自分の都合を優先するあまり、仕事の納期が遅れ、
後工程に無理をさせてしまうこと。
そうした積み重ねが、「発火点」になってしまうのでしょう。
対立は、強制もさることながら、誤解や不安、
そしてどちらか一方への盲目な同調や無関心な沈黙から生まれる、と言われます。
だからこそ、相手の状況を理解し相手の立場に立って考えること、そして
「相手にとっての真実」は何か。
自分の思いとのギャップはどこにあるのか・・・
と、どんな時でも自分の考えとのギャップを認識し、相手に伝え、
相互理解を深めていくことが大切なのですね。
そう考えると、大きな平和も、小さな配慮の延長にあることに気づかされます。
相手のことを考えながら、自分自身を客観視し、物事の本質を見極めること。
大変なことではありますが、少しずつでもその努力を続けることが
相互理解を深め、よりよい人間関係を育んでいくことになる、
そう信じています。