育成の前提条件
- 社長メッセージ
最終更新日:2025.10.11
皆さんこんにちは。
今回は社員の育成について記します。
よく「部下を育てたい」という言葉を耳にします。
我が社の企業理念にも、
第1章に「仕事を通じて人を育てる」とあります。
私も当然ながら人材育成は重要だと考えていますし、
普段の経営においても強い関心事項の一つです。
しかしながら最近、育成に携わるプロセスにおいて
育てることの本質が押さえられていないのではないかと、
疑問を持つようになりました。
その本質とは、人は「育てる」ものなのか、
それとも「育つ」ものなのかということです。
この点について誤解を恐れず私見を申し上げますと、
人は「育つ」ことが原則だと思います。
要は、本人が意思を持った状態で課題に取り組み困難を克服し、
そのプロセスで得た気付きによってのみ成長するからです。
育成に携わる上司はサポートしかできないのです。
逆も然りで、いくら上司が育成に時間と労力を注いでも
本人にその意思や情熱がなければ絶対に成長しません。
例えるなら、芽の出ない種にいくら水や肥料をあげても
発芽して実を結ぶことは無いのです。
従って、人材育成で重要なのは、教えて育てることの前に、
まず本人に育つ意思を明確に持ってもらう必要があります。
人に優しい社会へと向かう中でその趣旨を拡大解釈し、
教える上司も下手に優しくなっているように思います。
「育成の起点は本人の育つ意思にあり」
前提条件を確実に押さえて育成に取り組みましょう。