山海 満也
アルスホーム株式会社
代表取締役社長
山海 満也

芯柱を外すな

  • 社長メッセージ
最終更新日:2025.09.20

皆さんこんにちは。

今回は仕事の原理原則について記します。

どこの会社においても仕事の仕方について
改善や工夫を求められるのが通常です。

我が社においてもチーム制に切り替えたり、
AIの活用や新たなプロセスへの変更が盛んです。

話は変わりますが、ヘーゲルの弁証法に
「螺旋的発展」というものがあります。

簡単に説明しますと、物事は螺旋階段を回るように
万物は進化、発展するというものです。

螺旋階段を上から見ると、芯柱を中心とした円形状となります。

ぐるっと一回りすれば、あたかも元の位置に戻るように見えます。

しかし、横から眺めると螺旋階段を昇っているので
原点位置に戻りつつも高さは異なるということになります。

つまり、発展・進化する過程で古いものが新しい形で
復活・復古するという様相を示しています。

一例を挙げると、手紙はIT技術の発展に伴い
メールやSNSという新しい形態に置き換わりました。

こうした螺旋的発展の事例はたくさんあります。

さてここからが本題です。

螺旋的発展という正しい発展、進化を遂げる上で
押さえておきたい重要な点があります。

それは「芯柱を外さないこと」です。

芯柱とは、時代が変わり手法やツールが変わっても
忘れてはならない本質や目的のことを指します。

しかし、普段仕事をしていて新たな仕方に変えたり
新しい施策が導入されると、この芯柱が外れることがよくあります。

要は手段の目的化が簡単に起きてしまうのです。

新たな施策や仕方を実行することが目的となり、
そもそもの目的を忘れてしまいがちです。

具体的には、営業職であればお客様に喜んでもらうとか、
技術職であれば一工夫して良い物を作ろうということが
時代や仕方が変わっても、元より変わらない目的です。

時代の変化は早く常に変わり続ける必要があります。

そして、変化のスピードも加速度的に早くなっていきます。

そうした時代だからこそ、本来の目的たる芯柱を
常に意識する必要があります。


「万物は螺旋的に発展する」

それは、ぶれない中心軸があって成立します。

自分の仕事の芯柱は何か?芯柱が外れていないか?
改めて確認しましょう。