山海 満也
アルスホーム株式会社
代表取締役社長
山海 満也

足跡はあるか?

  • 社長メッセージ
最終更新日:2025.09.06

皆さんこんにちは。

日常生活や会社においてAIの活用が進んでいます。

我が社においても例外ではなく、AIという言葉を
聞かない日は無いと言っても過言ではありません。

つい先日、ネット記事でAIの進展に伴って
「頭の良さは不要になる」という記事を見掛けました。

果たして本当にそうなのでしょうか?

結論を先に申し上げますと、私見ではありますが
全くそうはならないと考えています。

理由は二つあります。

一つはAIへの入力は人が行います。

当たり前ですが入力品質の差はアウトプットの差に直結します。

二つ目は、
これが一番悩ましい問題なのですが、
自ら考える力の低下に拍車が掛かります。

これはAIが登場する前からの傾向で、携帯電話や
IT製品の普及により顕著になった傾向です。

素早く情報を集めることができるようになった一方で、
情報の処理が生活の中心となり、
深く考えるという習慣が、多くの人から失われつつあります。

情報の本質を考えるとか自分にとっての意味を考えるといった
咀嚼や新たな知性の編成に充てる時間が極端に少ないのです。

よって表面的な情報は知っているけど、
使えない、話せないという状況に陥ります。

その結果、情報に触れただけの人と、自分の知識や知性に
置き換えた人との能力差がさらに開きました。

こうしたかねてからの傾向はAIの進展によって
もっと大きく拡がるものと推察しています。

つまり、自ら考える力、AIによる情報を自分の知識や知性に
置き換える力が求められるのです。

AIは新たに生まれた超便利ツールに過ぎません。

AIが我々に問いかけているのは一人一人の存在意義です。

「あなたが生む価値は何ですか?」と。

これからはAIの進展によりAIを使って高度な付加価値を生む仕事と、
AIの指示に従う仕事という極端な職務二極化が進みます。

今一度、自分の仕事に自分の足跡が
しっかりと残せているか否か確認しましょう。