ご家族の色合いと私たちの色合いを重ねながら
さらに美しい住まいを目指してきました。

その言葉に耳を傾ける、そして図面に向かい描いては消してを繰り返す。
夢中になって時間を忘れることもよくありました。

「感動する力」「好奇心と集中力」「感覚のアンテナ」が
研ぎ澄まされていったのでしょう。

ところが、歳を重ねると
そこに「分別」というオトナが顔を出してくるのです。

筆者は、そういう現実を「干からびた成熟」と
皮肉めいた表現で戒めるのだと受けとめました。

オーダーメイドの追求に年齢は関係ありません。

子どもの無邪気さとオトナの分別をあわせもつ
「みずみずしい成熟」こそがふさわしいと思うのです。