宿題
- 会長メッセージ
最終更新日:2025.06.08
年齢とともに涙もろくなるのは、なぜだろう?
自分に照らして考えたことがありました。
歳をとるとは、生きるという体験を重ねること。
重ねてきた体験には、ときどきの感情が裏打ちされています。
わたしたちは、目の前に現れた事象に
自らの体験や過去の感情を重ね合わせるものです。
年配者ほど、そういうものが多くなる。
だから、ふとしたときに、ちょっとしたことにさえ
感情があふれだすのだと理解しました。
本文が言う「軽くありたい」は
重くなりすぎた何かとのバランスをとるためなのかもしれません。
生への執着が大きくなり、記憶や思い出もどんどん増えていく。
「身の軽さ」を望みながら、知らず知らずのうちに
「身重(みおも)」になってしまう。
老いは、そんな矛盾を孕んでいる(はらんでいる)のだと読み解きました。
筆者の記す「人生の処し方」を心で知るということ
わたしたちに課せられた最後の宿題ではないか。
そんなことを思うのです。